サヒス・ティーガラが初めて新しいピン「G440」ドライバーを打った際、すぐさま音の違いを聞き取ることができた。PGAツ…
サヒス・ティーガラが初めて新しいピン「G440」ドライバーを打った際、すぐさま音の違いを聞き取ることができた。
PGAツアーの新星の一人であるティーガラにとって、「G430」から今年の新モデルであるG440へ乗り換えたときの最大の変化は、フェースからの音により、フェースのどこで打ったかのフィードバックが向上した点だった。
「フェースの少し高めでヒール寄りの位置で打つと、少し大きな音がするんだ。そして中心を外すと、打感と音ですぐにそれが分かる。すぐにフィードバックが得られるのはとにかく素晴らしいね。僕がピンのドライバーを愛している理由の一つはここにあるんだ」
ピンのフィッティング及びパフォーマンス部門の副責任者であるマーティ・ジャートソン氏は、G440の打音を「弱め」で「パリッとしている」と表現した。これは選手たちの好む音であり、ドライバーをさらに速く振れるという自信を高める打音だった。しかし、G440が選手たちのボール初速アップに貢献しているのは、この点だけではない。
ピンはドライバーの重量を削減し、重心をより最適な位置にする新たな方法を見出した。進化した空力特性とパワーアップしたフェースも、絶え間ないスピードアップの追求に貢献した。
瞬く間に若手トップ選手の一人となったティーガラは、昨季のフェデックスカップを3位でフィニッシュすると、昨年の「プレジデンツカップ」では米国選抜としてプレーした。2024年のツアーにおけるトップ10入り9回は3番目の多さであり、彼を上回ったのは、昨年末の世界ランキングで上位2位に君臨した2人の選手のみだった。
2025年もこれまでのところ堅実なプレーを続けており、予選落ちは1回のみで、ティショットの平均飛距離は303ydと見事な数字をマークしている。
長年ピンの契約選手としてプレーするが、数値的に見て、新しいG440はこれまでバッグに入れてきたドライバーで最も寛容性が高く、最も真っすぐ飛ぶドライバーだと説明した。また、時速1マイルの速度アップも果たしている。
「一番重要なのは、正確性を犠牲にすることなく速度を上げることなんだ。それほど努力しないでも、ボールが安定して飛ぶのはかなり大きなポイントだった」
新しいG440は、「MAX」、「LST」、「SFT」の3種類となっている。ピンのエンジニアリングチームは、結果的に飛距離を伸ばす初速アップとフェース全域でのより高い打ち出しにつながった、ピンのドライバー史上最も低い重心位置を実現した。ピンは複数の方法で軽量化を果たしており、全3モデルに搭載されている「カーボンフライラップクラウン」のテクノロジーもその一つだった。
ピンはよりシャローなフェース、軽量カーボンクラウン、そして「フリーホーゼル」と呼ばれる新しい内部テクノロジーを組み合わせることで、大幅な軽量化を実現した。「フリーホーゼル」設計はホーゼルから不要な重量を取り除いただけでなく、ヒールでの当たりに対するクラブの寛容性アップにも貢献している。
また、これは重心位置をドライバーのフェースラインへ近づけることにも一役買っており、ボール初速の向上、最適なスピン量、より高い打ち出しが実現した。そして、フェース高が低くなったことにより、特にヒール寄り高めの位置(週末ゴルファーが最もミスヒットしている位置)でフェースのたわみが大きくなった。
ピンのCEO兼社長のジョン・K・ソルハイム氏によると、ツアーにおけるG440ドライバーの採用率は、「並外れている」とのこと。
ソルハイムは製品の発表日に、「G440 LSTドライバーは、ツアーで公式にリリースされた最初の週に優勝ギアとなり、それからは毎週、世界中で実戦投入されています。我々のツアー契約選手たちは、ボール初速の向上を高く評価しており、その素晴らしい打音と見た目について続々と称賛のコメントを寄せています。他のゴルファーと同じように、彼らはさらなるスピードと最適な打ち出し条件を求めており、この新しいギアでそれを果たせたことに満足しています」と述べている。
G440 MAXは460ccで最も寛容性が高く、ほとんどのゴルファーに最適であり、LST(ロースピン)は10cc小型ながら、同じく29グラムの後方ウエートを搭載しており、スイングスピードの速いゴルファー向けとなっている。このドライバーシリーズのトリオで最後を飾るG440 SFT(ストレートフライト)は、スライス矯正テクノロジーを必要とするゴルファー向けとなっている。
このモデルには2ポジション(ドローとドロープラス)に調整可能な23グラムの後方ウェイトが搭載されている。また、全3モデルには、8段階調節機能付きのホーゼルが搭載されている。ソルハイムは、「最適化」がG440ドライバーシリーズ全体の重要なテーマの一つであると述べている。
ピンでゴルフサイエンス部門を統括するエリック・ヘンリクソン博士は、ピンがドライバーのリリース周期を2年にしていることにより、クラブの発売の合間に多くの時間をイノベーションに当てることができていると述べる。また、この事実により、彼のチームはドライバーのパフォーマンスを向上させる新たな方法をより深く追求することができる。
ヘンリクソン博士はピンのポッドキャスト「Proving Grounds」の最近のエピソードにて、G440のイノベーションは、運動とエネルギー保存の原理を実行することで行き着いたと述べている。
「ボールに最大限のエネルギーを伝え、ボール初速を上げつつ、打ち出し条件についても考慮しようとしているのです。つまり、私たちは“質量を移動させる”仕事についての話をしているのです。これは私が初めて営業会議で聞いた言葉であり(博士はピンで15年働いている)、ジョン・ソルハイムは立ち上がって、“我々はこれを51年やっているんだ。可能な限り最も効率的な方法で質量を移動させるということをね”と言ったのです」と博士は説明した。
ピンは新しいG440においても、正にその原理を適用し続けており、ティーガラのようなツアーの選手たちは、その恩恵に授かっている。
ティーガラは、ツアーの選手たちがドライバーで真っすぐ飛ばして飛距離を出すのを「簡単に見せている」ことをすぐに認めたが、それでも、それを一貫して行うのは骨の折れるものだ。ツアーの優勝者でさえ、まさにその部分を実現することに特化したテクノロジーの恩恵を受けることができるのである。
「ボールの飛び方が安定したのは、とにかく大きなことだった。しかも、そこまで頑張らなくて良くなったんだ。僕はすでに進化を目の当たりにしているし、特に打ち出しのラインはそうなのだけど、ここが一番重要な点だと思う」とティーガラ。
それなりの頻度でダフる人であっても、ティーガラのようなツアー優勝者であっても、すぐに効果が出るドライバーを持っているというのは、(G440の打音と同様に)なんとも素敵な響きである。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)