いわゆる「イスタンブールの悲劇」から2年後──。イタリアを代表するレジェンド・ストライカーがリベンジを果たした瞬間に、サッカー好きの現役アイドルは興奮を隠しきれない様子だった。【映像】インザーギの「らしいゴール2連発」 チャンピオンズリー…
いわゆる「イスタンブールの悲劇」から2年後──。イタリアを代表するレジェンド・ストライカーがリベンジを果たした瞬間に、サッカー好きの現役アイドルは興奮を隠しきれない様子だった。
チャンピオンズリーグ(CL)を盛り上げる『WOWOW』と『ABEMA de WOWSPO』のスペシャル番組「チャンピオンズリーグダイジェスト!特別編」では、CLで語り継がれてきた名場面をランキング形式で紹介。番組MCの薮宏太氏、解説の林陵平氏、元日本代表DFの槙野智章氏、ウエストランドの井口浩之氏、番組スタッフの思い入れのあるシーンも加えたベスト10を振り返った。
番外編として紹介されたのが、2006-07シーズンの決勝(ミランvsリヴァプール)だ。両者は2004-05シーズンのファイナルでも激突し、ミランが前半で3点のリードを奪うも後半に入って追いついたリヴァプールがPK戦の末に勝利。この試合は「イスタンブールの奇跡」&「イスタンブールの悲劇」と呼ばれて後世に語り継がれているが、その2年後にイタリアの名門がリベンジを果たしたこともまたCLの名場面となっている。
主役になったのは、イタリア代表のCFフィリッポ・インザーギ。独特のゴール嗅覚を持ち、オフサイド・ラインのギリギリを破る名手でもあった“ピッポ”(インザーギの愛称)はまず45分、MFアンドレア・ピルロがゴール正面から放った直接FKを肩に当て、コースを変えてネットを揺らす。
ピッポをこよなく愛する薮氏は、このシーンに「最高!いや最高!これ、誰もがピルロが決めたと思いましたけど、よーくみたらインザーギ。(シュートの瞬間に)インザーギだけ突っ走っているんですよ」と熱弁。林氏は「準備しているんですよね」とストライカー目線でコメントした。
スタジオが熱を帯びる中、VTRはインザーギの2点目(82分)のシーンに切り替わる。背番号9はリヴァプール最終ラインと駆け引きをすると、カカのスルーパスに鋭く反応。DFの間からするりと抜け出し、GKとの1対1を冷静に制してゴールネットを揺らした。再びの“らしいゴール”に薮氏は、「This is インザーギですよ!」と大興奮。ゴールを決めたピッポがコーナーフラッグを握りながら喜びを爆発させるシーンに、槙野氏が「(佐藤)寿人さんだ。マネしているパフォーマンスだ」と元日本代表FWの姿と重ね合わせた。
得点シーンのリプレイを見ながら、林氏が「良い抜け出し」と口にし、井口氏が「これだよな」と思い出に浸る中、薮氏は「30回以上は見たと思います。何回このゴールを見たか」と当時のエピソードを語った。番組MCの熱の入れように、スタジオはどっと盛り上がった。
薮氏の“ピッポ愛”はまだまだ止まらない。「イスタンブールの時、インザーギはたしかインフルエンザで出られなかったんですよ。それで2年後に2ゴールでマン・オブ・ザ・マッチになったんです」と“細かすぎる補足”を入れ、2-1で勝利したミランの戴冠シーンをじっくりと見ていた。
VTR後には斜め上を見ながら拍手をし、「ありがとうございます」とつぶやく薮氏。これには出演者一同が大爆笑し、井口氏が「なんでよ」とツッコミを入れ、林氏も「自分のように酔いしれてる」と笑っていた。
薮氏がインザーギへの深すぎる愛を語る姿は、サッカーファンそのもの。アイドルによる“推し活”が垣間見えた。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグダイジェスト!)