ヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝2ndレグ、アスレティック・ビルバオvsレンジャーズが17日にサン・マメスで行われ、ホ…

ヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝2ndレグ、アスレティック・ビルバオvsレンジャーズが17日にサン・マメスで行われ、ホームのアスレティックが2-0で勝利。この結果、2戦合計2-0としたアスレティックの準決勝進出が決まった。

アイブロックス・スタジアムで行われた1stレグは、アウェイのアスレティックが数的優位とPKのチャンスを活かせずに0-0のドローに終わった。

敵地で先勝を逃したものの、最低限の結果を持ち帰ってホーム開催の2ndレグを迎えたアスレティック。それでも、公式戦3試合連続ゴールレスドローが続いていたなか、直近のラージョ戦では3-1の快勝。良い形で大一番に弾みを付けてきた。

一方、GKケリーの活躍もあって初戦での敗戦を回避したレンジャーズ。国内リーグのアバディーン戦では2-2のドローも、アスレティック戦同様に前半に退場者を出す難しい戦いを強いられたなか、後半アディショナルタイムに2点ビハインドを追いついており、こちらも悪くないメンタル状態で臨んだ。

ホームのアスレティックが序盤から主導権を握っていく。12分にはボックス内に抜け出したニコ・ウィリアムズ、GKケリーがはじき出したこぼれに詰めたサンセトがシュートを枠に飛ばすが、相手のゴールカバーに遭う。

この試合でも粘り強い守備からカウンターを目指すレンジャーズだが、20分過ぎにルドマズの負傷によってバロンをスクランブル投入した。

前半半ばを過ぎて攻勢を強めるホームチーム。より押し込んだ状況でニコの鋭い仕掛け、センセトのアクセントを付けたプレーで揺さぶりをかけると、ベレンゲルが直接FKやボックス付近で足を振っていく。

さらに、ほぼハーフコートゲームに持ち込んだ前半終盤には左でポケットを取ったサンナディのプルバックに反応したニコやゴール前に抜け出したサンセトに決定機も、仕留め切れない。だが、前半アディショナルタイムにはボックス内でDFサウターに後ろから倒されたサンナディがPKを獲得。これをキッカーのサンセトが冷静にゴール左隅へ蹴り込み、最高の時間帯に先制点を奪った。

優勢アスレティックの1点リードで折り返した後半。レンジャーズはハーフタイムにヌシアラ、50分には負傷したバログンに代えてイガマネを続けて投入。並びを[3-4-3]から[4-4-2]に変更する。ここから攻勢を強めると、58分にはボックス内でラスキンが放ったシュートが左ポストを叩く決定機を作り出す。

徐々にゲームを落ち着かせたホームチームは73分、サンナディとガラレタを下げてグルセタ、プラドスを同時投入。前線と中盤に活力を加えていく。すると、80分には右サイドで押し込んでベレンゲルからのマイナスパスに反応したデ・マルコスがボックス右角からダイレクトで上げた正確なクロスをファーにフリーで走り込んだニコが頭で合わせ、大きな追加点を挙げた。

その後、バルベルデ監督は殊勲のニコとベレンゲルを下げてジャロ、ベスガの投入で完全に逃げ切り態勢に入った。そして、相手の反撃を冷静に凌ぎ切った。

この結果、難敵レンジャーズを退けたアスレティックがベスト4進出を果たした。なお、準決勝ではマンチェスター・ユナイテッドvsリヨンの勝者と対戦する。

アスレティック・ビルバオ 2-0(AGG:2-0) レンジャーズ

【アスレティック】

オイハン・サンセト(前49[PK])

ニコ・ウィリアムズ(後35)