次のサウジアラビアGPでは、さらに上位を狙いたい(C)Getty Images F1第4戦バーレーンGP決勝が現地時間4月13日(日本時間14日)に行われ、マクラーレンのオスカー・ピアストリがポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を挙げた。…

次のサウジアラビアGPでは、さらに上位を狙いたい(C)Getty Images

 F1第4戦バーレーンGP決勝が現地時間4月13日(日本時間14日)に行われ、マクラーレンのオスカー・ピアストリがポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を挙げた。2位にはメルセデスのジョージ・ラッセル、3位にはマクラーレンのランド・ノリスが入った。レッドブル移籍2戦目の角田裕毅は、9位でフィニッシュし、チーム加入後での初入賞を果たしている。

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 マクラーレン勢が揃って表彰台に登った今回のレース、レッドブルはエースのマックス・フェルスタッペンが6位に終わるなど苦しいレースを強いられた。だが、10番手スタートの角田がポイント圏内でレースを展開、最終的に9位入賞という結果は、今後に向け期待を抱かせるパフォーマンスだったことは間違いない。角田は他車との接触や、ピットイン時での信号機トラブルなど、アクシデントが続いた中でも冷静さを維持しながら、攻めの走りを貫いた。

 レース終了後、英メディア『PITPASS.com』では、各チームのドライバーや首脳陣のコメントを掲載。バーレーンGPを終えての、角田が胸中を明かした言葉なども綴られている。

 移籍後初入賞を果たした結果について角田は、「今日はまたひとつの学びの一日だった。もっと良い結果を出せた気がするし、まだチームとして改善できる部分はたくさんあると思う」と振り返った。

 また、「ピットストップの問題でポジションを失ってしまった。ペース自体は良かったけれど、正直言うとあともう数ポジションは上げられたはずなので、完全には満足していない」などと、悔しさを覗かせている。

 一方、日本GPでは届かなかったポイントを獲得したことには、「鈴鹿から比べて一歩前進できた実感があるし、チームが自分をしっかり支えてくれて、いい形で進歩できたことに感謝している」と話しており、次戦に向けても、「ジェッダ(サウジアラビアGP)についてはまだ具体的な目標は設定していないけれど、今やっていることを継続しつつ、予選で少しでも良い結果が出せれば決勝ももっと楽になるはずだ」と見通している。

 他に、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表のコメントも紹介しており、「ユウキは非常に堅実な週末を過ごした。予選でトップ10に入り、今日はポイント圏内でフィニッシュした。バーレーンでも良い走りを見せてくれた」として、角田への賛辞が並んだ。

 チームとしての課題は依然として残っているものの、角田の言葉でも示されているように、現状のマシンでさらに上位でのレースも不可能ではないはずだ。バーレーンでは今季、初めての2台同時入賞という結果を残したレッドブル。角田加入により、少しずつ流れが変わり始めているのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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