■危機管理の甘さが招いた2失点目【J2リーグ第9節 4月12日 14時03分キックオフ 水戸 3ー1 札幌 ケーズデン…

■危機管理の甘さが招いた2失点目

【J2リーグ第9節 4月12日 14時03分キックオフ 水戸 3ー1 札幌 ケーズデンキスタジアム水戸】

 戦国J2が、節ごとにその様相を強めている。

 J2リーグは4月12、13日に第9節が行なわれ、12日、北海道コンサドーレ札幌水戸ホーリーホックとアウェイで対戦した。

 ここまで3勝5敗で16位の札幌は、前半開始早々に失点し、その後追いついたものの直後に退場者を出してしまう。10人で追いかける展開で、1対1のまま前半アディショナルタイムまで持ちこたえるが……。

 45+3分だった。ペナルティエリア内への浮き球のパスに、水戸のFW渡邉新太が反応する。札幌はCB中村桐耶が対応するが、向かい風の影響を受けたボールをクリアしきれない。カバーしたパク・ミンギュもシュートをブロックできず、札幌ゴール左スミへ流し込まれてしまった。

 渡邉は大分トリニータから加入の29歳で、アルビレックス新潟と大分トリニータで7シーズンプレーしてきた。J1昇格候補と言われるクラブでもプレーできる実力の持ち主で、打開力を持つ選手だ。

 しかしながら、ふたりのDFが対応しているのだ。渡邉のクオリティにやられた、と片づけていい場面ではあるまい。浮き球のパスをあっさりと蹴らせてしまった中盤のディフェンスも含めて、危機管理が甘かったと言わざるを得ないだろう。時間帯を考えても、ダメージの大きな失点である。これが、勝敗に直結した3つ目のポイントである。

■札幌のJ1自動昇格にはすでに黄色信号が

 岩政監督は後半開始から2枚替えし、マイボール時は3―4-2へ立ち位置を変えた。59分にも2枚替えで攻撃のギアを上げていこうとしたが、その直後の62分に致命的とも言える3点目を喫した。

 後半は公式記録上のシュートは「0」に終わった。トータルでも3本にとどまっている。1対3の敗戦は避けがたかった。

 これで札幌は3勝6敗となった。順位は17位である。

 J1昇格プレーオフ圏の6位とは、勝点5差である。リーグ全体が混戦模様ということもあり、昇格の可能性はまだ十分に残されている。

 自動昇格の可能性は、どうだろうか。すでに厳しくなっている、と言わざるを得ない。

 20年以降の自動昇格チーム(上位チーム)の成績を振り返ると、24年優勝の清水エスパルスは8敗、同2位の横浜FCは6敗である。J1昇格プレーオフを制した5位のファジアーノ岡山は7敗だ。

 23年のJ2を制したFC町田ゼルビアは7敗、2位のジュビロ磐田は9敗で、3位でJ1昇格プレーオフを勝ち抜いた3位の東京ヴェルディも9敗だった。

 22年、21年、20年の上位2チームの成績を見ても、全チームが8敗以内に収めている。

 データはあくまでも参考に過ぎず、いつかは破られるものでもある。そうだとしても、2位以内を目ざすのであれば、残り29試合で3敗しかできないことになる。数字的には非常に厳しくなっている、と言っていい。

 順位表のトップハーフを見ると、開幕から好調のジェフユナイテッド千葉が、8勝1敗の勝点24で首位に立つ。2位のRB大宮アルディージャは、アウェイ初勝利をあげて6勝1分2敗の勝点19だ。札幌が得失点差でマイナス8なのに対して、千葉はプラス13、大宮はプラス7だ。

 札幌は早くも正念場を迎えている。

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