今年の皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)はクロワデュノール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)の1強ムードだが、果たして本命決着となるのか。それとも伏兵の一発があるのか。まずは近10年の傾向をチェックしてみよう。 まずは単勝の人気別成績だ。…

 今年の皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)はクロワデュノール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)の1強ムードだが、果たして本命決着となるのか。それとも伏兵の一発があるのか。まずは近10年の傾向をチェックしてみよう。

 まずは単勝の人気別成績だ。1番人気は【2-0-3-5】の勝率20%、複勝率50%。勝ったのは19年のサートゥルナーリアと20年のコントレイルの2頭だけで、2着は1頭もいない。一方、2桁人気で馬券に絡んだのも17年の3着のダンビュライトの1頭だけ。したがって「1番人気は鉄板ではないが、極端な波乱はない」レースといえる。

 続いては脚質別の成績だ。3角で3番手以内だった馬は【0-1-3-28】だから、極端に前で運ばざるを得ない馬は割り引きたい。逆に3角10番手以下から馬券に絡んだ馬は16年1着のディーマジェスティ、23年1着のソールオリエンスなど多数。前と後ろ、どっちが有利に働くかは当日の展開やトラックバイアスによるところが大きいが、穴を狙うなら差し馬としたい。

 最後に枠順だが、内外で極端な差はない。ただ、良の6回に限ると、1〜5枠が【1-4-4-50】、6〜8枠が【5-2-2-36】なので、やや外枠有利か。一方、稍重〜重の4回は、1〜4枠が【4-1-2-25】、5〜8枠が【0-3-2-31】なので、若干だが内枠有利かもしれない。ただ、これも脚質と同様、当日の傾向を要チェックするのが正解だろう。