ジャッジの頭上を越える確信弾を放ったイ・ジョンフ。(C)Getty Images 勝負の2年目で異次元の活躍を見せている。ジャイアンツに所属するイ・ジョンフだ。 現地時間4月13日、敵地で行われたヤンキース戦に「3番・中堅」で先発したイ・ジ…

ジャッジの頭上を越える確信弾を放ったイ・ジョンフ。(C)Getty Images

 勝負の2年目で異次元の活躍を見せている。ジャイアンツに所属するイ・ジョンフだ。

 現地時間4月13日、敵地で行われたヤンキース戦に「3番・中堅」で先発したイ・ジョンフは、3打数2安打(2本塁打)、4打点と活躍。1-3とリードされた6回には、相手主砲アーロン・ジャッジの頭上を越える逆転3ランアーチを放つなど勝負強さを見せつけた。

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 ルーキーイヤーの昨季は、悔しさばかりが残った。23年12月に6年1億1300万ドル(約169億5000万円)というアジア人野手最高額でジャイアンツと契約したイ・ジョンフだったが、開幕直後の5月13日のレッズ戦で外野フェンスに激突して左肩を脱臼。直後に左肩関節唇損傷の修復手術を余儀なくされ、シーズンから離脱となった。

 本領発揮せぬまま、約1年を棒に振ったイ・ジョンフには、高い期待の裏返しで批判的な声が噴出。迎えた今季は何よりも“結果”が求められていた。

 実力に疑念も渦巻く中、今季ここまでは打率.352、3本塁打、11打点、OPS1.130と真価を発揮。「韓国のイチロー」の異名を授かるポテンシャルを存分に見せつけている。

 注目を集めるヤンキースとの一大決戦で異彩を放った26歳のバットマンには、開幕前に批判的な意見を展開した米メディアも手のひら返しで称賛している。『The Athletic』は「イ・ジョンフはジャイアンツが長年求めていたスーパースターのようだ」と絶賛。また、MLB公式サイトのジャイアンツ番を務めるマリア・グアルダード記者は「彼にとってニューヨーク旅行は、間違いなく忘れられないものとなった」と目を丸くした。

 無論、韓国メディアは出色のパフォーマンスに狂喜乱舞だ。スポーツメディア『OSEN』は、ヤンキースとの3連戦で、打率.444、3本塁打、7打点、OPS2.171と打ちまくったイ・ジョンフを「まるでベーブ・ルースのようだった」と米球界の偉人になぞらえて激賞。「彼は今シーズンのナショナル・リーグの有力なMVP候補だ。ニューヨークのファンは沈黙するしかなく、一気に全国区のスターとなる絶好機を活かした」とも続けた。

 ナショナル・リーグ西地区で首位パドレスと1.5ゲーム差の2位につけるジャイアンツにあって、圧倒的な存在感を放つイ・ジョンフ。その快進撃に対する注目度は日増しに高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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