ロバーツ監督が歩み寄って、じっくりと話し込んだ王貞治氏。(C)Getty Images 日本球界のレジェンドとの邂逅に、声が裏返った。 現地時間4月11日、ドジャースは公式SNSで、3月16日から始まった日本遠征の舞台裏の様子をまとめた動画…

ロバーツ監督が歩み寄って、じっくりと話し込んだ王貞治氏。(C)Getty Images
日本球界のレジェンドとの邂逅に、声が裏返った。
現地時間4月11日、ドジャースは公式SNSで、3月16日から始まった日本遠征の舞台裏の様子をまとめた動画を公開。日頃は見られない選手たちのプライベートな姿が小さくない反響を呼ぶ中で、話題となったのは東京ドームで王貞治氏と嬉々として会話するMLBレジェンドたちの姿だった。
3月18日に東京ドームで実施されたカブスとのMLB開幕戦の直前での出来事だった。合前練習中に王氏がグラウンドに登場。両軍ナインを激励した。これに歓喜したのは、他でもないドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督だった。
手を差し出す王さんに「オウサ~ン!」と上ずった声で返したロバーツ監督は、歩み寄ってガッチリと握手。さらに近くを歩いていたテオスカー・ヘルナンデスを呼び寄せ、興奮気味に「彼は日本史上最高の選手であるサダハル・オウだよ」と紹介。「彼は868本もホームランを打ったんだ。800本以上も打ったんだぞ」と熱弁をふるった。
動画では、改めて王氏の“偉業”について語るロバーツ監督のインタビューも公開。沖縄で生まれ、日本にルーツを持つ指揮官はしみじみとレジェンドに想いを馳せている。
「王さんは、ショウヘイ・オオタニの前に、日本球界のベーブ・ルースだったんだ。そして実際にお会いして、彼はただの平凡な人ではなく、とても謙虚な方だったと思った。ああいう振る舞い一つを見ても、彼は偉大な選手であり、日本野球史上で最高の選手だと言える。彼とフィールド上で会い、同じ時間を過ごせたことは素晴らしかった」
会場では、試合のゲストとして招かれたケン・グリフィーJr.やC.C.・サバシア、さらにハロルド・レイノルズらとも言葉を交わした王氏。興味深かったのは、米球界のスターたちが揃って目を丸くしたこと。通算868本塁打の偉人の凄みが際立つ光景だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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