プレミアリーグ第32節、リバプールvsウェストハムが13日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-1で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は85分から途中出場した。 前節、フルアム相手に2-3の敗戦を喫して優勝へ足踏みとなった首…
プレミアリーグ第32節、リバプールvsウェストハムが13日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-1で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は85分から途中出場した。
前節、フルアム相手に2-3の敗戦を喫して優勝へ足踏みとなった首位のリバプールは、16位のウェストハムとのホームゲームでバウンスバックの勝利を目指した。今節先に戦ったアーセナル、ノッティンガム・フォレストがいずれも取りこぼしたなか、勝ち点差を広げるべく臨んだ一戦では先発4人を変更。守護神アリソン、ブラッドリー、ツィミカス、ルイス・ディアスが起用され、契約延長にサインしたエースのサラーもスタメン起用となった。
後ろ重心のハマーズに対して、立ち上がりからボールを保持して押し込むリバプール。流れの中では決定機には至らずも、サイドからの崩しやセットプレーでチャンスを窺う。14分にはボックス手前でブラッドリーが鋭いミドルシュートを放ったが、これはDFに触られてわずかに枠の左へ外れた。
17分にはコナテのロングフィードで背後を取ったサラーのカットインからの左足シュートでゴールに迫ると、直後には再びコナテのフィードでDFスカールズとタッチライン際で入れ替わったサラーが中の状況を確認して完璧なグラウンダーのクロスを供給。ファーにフリーで走り込んだディアスが難なくゴール至近距離からのシュートを流し込んだ。
なお、これで今季18アシスト目となったサラーは27ゴール18アシストの45ゴール関与となり、38試合制におけるプレミアリーグでの1シーズン最多ゴール関与記録を樹立することになった。
サラーの完璧なお膳立てから生まれた先制点によってここから一方的な展開になるかに思われたが、ウェストハムも直後にビッグチャンスを創出。
21分、ワン=ビサカのスルーパスに反応したソレールの一対一はGKアリソンに阻まれるも、こぼれを回収したクドゥスがすかさず左足でファーポストを狙ったコントロールシュート。だが、このシュートもアリソンに指先で触られた結果、クロスバーを叩いた。
守護神の見事な連続セーブで失点を回避したリバプールはここから完全に主導権を掌握。スカールズに対して質的優位をもたらすサラーを起点に厚みのある仕掛けで2点目に迫っていく。
前半半ばから終盤にかけても攻勢を続けるリバプールは33分、再びサラーのお膳立てからボックス内に抜け出したマク・アリスターに決定機が訪れたが、ここはGKアレオラの足を使った見事なセーブに阻まれ、前半のうちにリードを広げることはできなかった。
後半も同じメンバーで臨んだリバプールは立ち上がりに早速の決定機。ボックス手前左の好位置で得たFKをマク・アリスターが直接狙ったが、これは惜しくも枠を叩く。さらに、ゴールへ貪欲な背番号10は54分にも意表を突くクロス性のシュートでGKアレオラにセーブを強いる。
60分にはツィミカスとジョタを下げてロバートソン、ガクポを、68分にはブラッドリー、カーティス・ジョーンズを下げてクアンサー、ソボスライを同時投入したリバプール。ただ、時間の経過とともにハマーズの縦に速い攻撃に手を焼き始めると、67分には裏抜けしたボーウェン、71分にはボックス左に抜け出したクドゥスに決定機を許すが、いずれもGKアリソンの好守で事なきを得た。
後半半ば以降は攻撃の形を作れずに耐える状況が続くホームチーム。85分にはサラーを下げてクローザーの遠藤をピッチに送り込む。だがしかし、この交代直後の86分にはパケタの浮き球フィードに抜け出したワン=ビサカの折り返しに対して、DFファン・ダイクとDFロバートソンの連係ミスが生まれて痛恨のオウンゴールを献上。土壇場で同点に追いつかれる。
それでも、ホームで引き分けは許されないレッズはすぐさま反撃態勢を見せると、89分には右CKの場面でキッカーのマク・アリスターの右足アウトスウィングのクロスを、失点に関与したファン・ダイクがストロングヘッドで合わせ、すぐさま勝ち越しゴールとした。
土壇場で勝ち越したホームチームは7分が加えられたアディショナルタイムでフュルクルクにクロスバー直撃のヘディングシュートを打たれて冷や汗をかいたが、このまま2-1で逃げ切った。
この結果、内容的には辛勝も勝負強さ発揮で2戦ぶりの白星を収めたリバプールが、リーグ制覇へまた一歩近づいた。
リバプール 2-1 ウェストハム
【リバプール】
ルイス・ディアス(前18)
ヴィルヒル・ファン・ダイク(後44)
【ウェストハム】
オウンゴール(後41)