思うような走りができずに苛立ちを隠さなかったフェルスタッペン。(C)Getty Images 現地時間4月12日、F1の今季第4戦となるバーレーンGPの公式予選が行われ、レッドブルの角田裕毅は、昇格2戦目で初のQ3進出。ハースのエステバン・…

思うような走りができずに苛立ちを隠さなかったフェルスタッペン。(C)Getty Images

 現地時間4月12日、F1の今季第4戦となるバーレーンGPの公式予選が行われ、レッドブルの角田裕毅は、昇格2戦目で初のQ3進出。ハースのエステバン・オコンのクラッシュで赤旗中断というアクシデントに見舞われながらもQ2は最終アタックで10番手に食い込んだ。

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 24歳の日本人レーサーが存在感を示した一方で、苦戦を強いられたのは、レッドブルのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンだ。百戦錬磨の絶対王者は、操作が難しいとされるチームマシン「RB21」で苦心。滑りやすい路面に対するグリップ不足とブレーキの問題を抱えたために、Q1とQ2ともにラップタイムを上げきれず。全体7位でQ3には進出したものの、ポールポジションを獲得したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に0.5秒の差をつけられた。

 ポイント獲得に向けたQ3にこそ滑り込んだが、絶対王者はフラストレーションを隠さなかった。米スポーツ誌『Sports Illustrated』で「ちょっと苦労した」と漏らしたフェルスタッペンは、正直な心境を打ち明けている。

「ブレーキ、フィーリング、ストッピングパワー、それにグリップも最悪だった。いろいろなセットアップを試したけど、基本的にすべてうまくいかなかった。作業の明確な方向性が示されなかった。だから今のところ難しい週末になっている」

 さらに「マクラーレンは当然、僕らを引き離すだろう。Q3に2台の車があるのはいいことだけど、遅すぎるのは意味がない」と嘆いたフェルスタッペン。RB21の最適解を見出せなかったエースには、チーム幹部も不安を口にする。

 レッドブルの重鎮であるヘルムート・マルコ氏も同メディアで「予想以上にひどい結果だった。マシンにテコ入れをし、改善が見込めると思っていたが、突然ブレーキの問題が発生してしまった」と指摘。「問題があったのはマックスのマシンだけだ。もしも、ブレーキの問題がなければ、3位には入れていた」と強調している。

 果たして、自チームのマシンに課題を抱えるフェルスタッペンは、問題を解決できるのか。現地4月12日に行われる決勝に注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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