アクシデントに苦しみながらも、結果を残した角田。(C)Getty Images 存在感を示すレースとなった。 現地時間4月12日、F1の今季第4戦となるバーレーンGPの公式予選が行われ、レッドブルの角田裕毅は、昇格から2戦目にして初のQ3進…

アクシデントに苦しみながらも、結果を残した角田。(C)Getty Images
存在感を示すレースとなった。
現地時間4月12日、F1の今季第4戦となるバーレーンGPの公式予選が行われ、レッドブルの角田裕毅は、昇格から2戦目にして初のQ3進出。さまざまなアクシデントに苛まれながらも最後のアタックでQ1は14番手、Q2は10番手に食い込んだ。
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手に汗握る展開で若武者は真価を発揮した。Q1ではコース外走行を制限するトラックリミット違反があったとして最初のアタック記録を取り消された角田だったが、走行時間が残りわずかとなる中でふたたびアタックを開始し、1分31秒751のラップタイムをマーク。これでQ2進出を決める。
Q2では序盤から好タイムを計測していた角田だが、ハースのエステバン・オコンのクラッシュで赤旗中断。無念のピットインを余儀なくされたが、15分間の走行時間が5分を切る中、1分31秒228で全体6位のラップタイムを記録。これが最終的に全体10位の記録となってQ3に滑り込んだ。
Q2で大きく失速し、決勝でポイントを得られない12位に甘んじた先週の日本GPから走りを改善させた角田。レッドブルから求められる「ポイント獲得」に向け、これ以上ない結果を出したと言えよう。実際、快進撃を見せたQ2では、チームのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンとわずか0.2秒差と肉薄。底力を十分に示した。
この日もFP3で全体最下位となるなど、グリップの扱いや操作が困難とされるマシン「RB21」の調整に大きな不安を残していた角田。それでも“本番”で結果を出した24歳の日本人には、チームの重鎮も一定の評価を下している。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、モータースポーツ専門メディア『motorsport.com』で「彼は緊張感を緩めず、落ち着いていて継続的に改善していった。これこそが私たちが彼の期待していること。彼は正しい方向に進んでいる」と称賛。また、クリスチャン・ホーナー代表も「ユウキはプラクティスから着実に前進を遂げており、一歩一歩、あのマシンからパフォーマンスを引き出せるようになってきている。Q3進出も素晴らしい仕事だった」と絶賛した。
持ち前の“センス”で、10番グリッドを確保した角田。現地時間4月13日に行われる決勝では、昇格後初となるポイント獲得が求められるが、果たして。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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