【明治安田J1リーグ 第10節 東京ヴェルディvsヴィッセル神戸 2025年4月12日(土)15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)■CK後の「混戦」からゴールを奪うも… 東京ヴェルディの直近の3試合は、勝利を逃す形での…
【明治安田J1リーグ 第10節 東京ヴェルディvsヴィッセル神戸 2025年4月12日(土)15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■CK後の「混戦」からゴールを奪うも…
東京ヴェルディの直近の3試合は、勝利を逃す形での引き分けが続いている状態。一方のヴィッセル神戸は開幕から3試合連続で引き分け、その後は勝利と敗北を交互に記録している状態。なかなか波に乗れないシーズン序盤となってしまっているチーム同士の対戦となった。
試合はいきなり決定的な場面を迎える。2分、エリキが左サイドからボールを入れると、中央の宮代大聖が完璧なスルーで後ろへ流し、ボールは汰木康也のもとへ。1点をほぼ確実なものとした神戸だったが、汰木のシュートがミートせず、ボールは枠外へ。
まさかの失敗に崩れ落ちた汰木に、宮代が駆け寄った。
その後は互いに決定機を作れない時間が続いた。
ヴェルディは木村勇大、神戸は大迫勇也に当てることでボールを動かそうとするが、工夫の段階でうまくいかず、得点の気配がなかなか強まらない。
両者ともに苦しい時間が続く中、個で勝る神戸はサイド攻撃からコーナーキックを何度も獲得するが、得点を奪うまでには至らない。
ヴェルディは41分、綱島悠斗がコーナーキック後の混戦からゴールを奪うが、VARのゴールチェックでGKへのファウルが確認され、取り消しに。0-0のまま、ハーフタイムを迎えた。
■「開始2分の悪夢」を振り払うゴール
すると51分、エリキがサイドを抜け出してクロスを入れると、押し込んだのは汰木。
試合開始2分の悪夢を自ら振り払う執念のゴールで、神戸が先制した。
その後は神戸が主導権を握ったものの、追加点を奪えない。終盤にはヴェルディが反撃を見せたものの、87分に綱島が2枚目のイエローカードで退場となり、0-1で試合終了。
試合の幕開け直後の決定機を逃したものの、ゴールを決めた汰木。ネットを揺らしたものの、そのゴールが取り消しとなり、最後は退場で幕を閉じることになった綱島。
この試合における2人は、両チームの試合結果を象徴するかのように対照的だった。
試合後、城福浩監督は局面ごとに球際で負けてしまっていることを課題として挙げ、技術や予測のクオリティー向上に言及。
東京ヴェルディは、中位と下位の勝ち点差が詰まっているうちに、勝利を手にして上昇していきたいところだろう。
■試合結果
東京ヴェルディ 0-1 ヴィッセル神戸
■得点
51分 汰木康也(神戸)