ボクシングの大橋ジムは12日、5月4日に米ラスベガスに再上陸する4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(32)=大橋=のスパーリング中間報告を行った。WBA同級1位のラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に向けて、この日は横浜市の大…
ボクシングの大橋ジムは12日、5月4日に米ラスベガスに再上陸する4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(32)=大橋=のスパーリング中間報告を行った。WBA同級1位のラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に向けて、この日は横浜市の大橋ジムで日本スーパーフェザー級2位の砂川隆祐(沖縄ワールドリング)と6ラウンドのスパーリングを敢行。大橋秀行会長が「絶好調です!」と太鼓判を押す内容だったという。スパーリング後の井上のコメントは以下の通り。
-スパーリング相手は2階級上だった。先週、力石政法選手のパートナーを務めていた砂川選手を自ら指名したのは。
「カルデナス選手自体が正統派で、日本人でも多いようなスタイルだと思った。海外から呼ぶよりは自分で見て選んだ方がイメージしやすいかなと思って」
-今月は石井渡士也選手、砂川選手と日本人パートナーが続いた。
「海外から呼んで『あれ、意外と違ったな』というパターンが多いから。イメージできそうな相手ということで選んだ」
-今後のスパーリング日程は。
「来週は2回やって、再来週も2回やってから出発する。そこで国内のスパーは上がり。米国では(井上)拓真、(井上)浩樹とマスボクシングしていく感じ」
-調整は順調にみえるが。
「見ての通りというか、すごくよく仕上がっている。スーパーバンタム級でも次が6戦目で、自分の体と向き合いながら、いいコンディションというものがすごく分かってきた。バンタム級の最後はウエートもきつくなっていて、減量を意識するトレーニングも多くなってしまっていた。最後の方がしんどくて動かない、というのがありながら過ごす時期もあったので。スーパーバンタム級では最後まで試合のためのトレーニングができる。次が6試合目で、疲れを抜きながらのコンディションづくり、追い込みながらというのが本当に実感してできるなと、ようやく感じてきた」
-一番良いタイミング的でラスベガス再上陸になる。
「そうですね。なので、ラスベガスの試合は自信しかない」
-アウェーで長距離移動もある。調整スケジュールを前倒しした部分は。
「それはない。あとは日本での試合が続いていたから、ラスベガスでやれることが約4年ぶりで、新鮮さ、楽しさがある。環境が変わり、時差とか食事面とか、そういうマイナス面だけでなく、プラス面として気分が上がる。本当に楽しみではある」
-2団体統一バンタム級王者時代の約4年前とは立場が違うラスベガスになる。
「立場、あとは注目度が違うというところかなと」
-減量は。
「もう気にかけるほどではないと思っている。問題ない」