日本で初めて開催された「パラ水泳ワールドシリーズ富士・静岡2025」(静岡県富士水泳場)が12日、閉幕した。世界21の国と地域から選手スタッフ合わせて453人が参加。3日間にわたる熱戦を繰り広げた。 パラ水泳ワールドシリーズは、世界パラ水…

 日本で初めて開催された「パラ水泳ワールドシリーズ富士・静岡2025」(静岡県富士水泳場)が12日、閉幕した。世界21の国と地域から選手スタッフ合わせて453人が参加。3日間にわたる熱戦を繰り広げた。

 パラ水泳ワールドシリーズは、世界パラ水泳連盟(WPS)が主催し、世界各地で毎年開催する大会。アジアでは過去にシンガポールで開催された。来年も日本で行われる。障害のクラスを統合し、ポイントで順位を決める形にしているのも特徴だ。

 大会では、日本選手の活躍も目立った。1日目の男子100メートル平泳ぎでは、山口尚秀が世界記録で優勝。2日目の男子50メートル平泳ぎでは、パラリンピック金メダリストの鈴木孝幸が優勝した。若い選手も活躍。3日目の400メートル自由形予選には、中学1年生の山田龍芽が出場し、6分00秒62と、従来のタイムから20秒以上記録を伸ばした。山田は「腕をスムーズに動かすことと、ターンに気をつけた。次の目標は、あと15秒記録を縮めて、アジアパラリンピックの特別強化選手に選ばれること」と目を輝かせた。(吉田耕一郎)