今週の日曜日は、阪神競馬場で桜花賞(GI)が行われます。 過去10年の桜花賞では3番人気以内の馬が7勝2着7回3着3回と活躍しています。連対率は46.7%と優秀です。昨年の桜花賞も上位2頭は1、2番人気でしたし、今年の桜花賞も人気馬に注…

 今週の日曜日は、阪神競馬場で桜花賞(GI)が行われます。

 過去10年の桜花賞では3番人気以内の馬が7勝2着7回3着3回と活躍しています。連対率は46.7%と優秀です。昨年の桜花賞も上位2頭は1、2番人気でしたし、今年の桜花賞も人気馬に注目してみるのがいいかもしれません。

 今年の桜花賞で人気が予想されるのは前走の重賞を快勝したエンブロイダリーやエリカエクスプレス、阪神JF(GI)を制したアルマヴェローチェや同2着のビップデイジー、前走のきさらぎ賞(GIII)で牡馬相手に2着と好走したリンクスティップなどがいます。

 近年の傾向からすると、先に挙げた馬たちに大きなチャンスがありそうです。そんな桜花賞ですが、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆名牝への第一歩を踏み出す

 今週の桜花賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるエンブロイダリーでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 エンブロイダリーはここまで5戦3勝。負けたのは新馬戦と3走前のサフラン賞(1勝クラス)。新馬戦はスローの上がり勝負の中、エンジンのかかりが遅く差し損ねてしまった印象。サフラン賞ではスタートで出遅れたことが敗因。敗戦を喫したレースはどちらも敗因が明確で力負けではありません。

 前走のクイーンCでは好スタートから2番手を追走。勝負所での手応えは十分で直線に入ってからは追い出しを待つ余裕があったほど。仕掛けられてからは後続との差を広げ、2着に2馬身半差をつけて快勝。能力の高さをまざまざと見せつける一戦となりました。

 この中間は早めに栗東トレセンに入り調整されています。普段とは環境が違う中での調整となっていますが、1週前や最終追い切りでの動きを見る限り仕上がりに不安はなさそうです。

 過去10年の桜花賞において、前走クイーンC組は22年スターズオンアースと19年クロノジェネシスの2頭が3着以内に入っています。スターズオンアースは桜花賞を制しオークス(GI)でも優勝して牝馬二冠を達成。クロノジェネシスは秋華賞(GI)や有馬記念(GI)などGIを4勝した名牝。エンブロイダリーも桜花賞で結果を残すことができれば、先人たちのような輝かしい未来が待っているはず。ポテンシャルは非常に高い馬ですし、名牝への第一歩を踏み出してほしいものです。