レッドブルに昇格し、注目度も桁違いとなった角田。そのパフォーマンスは海外メディアでも小さくない話題となっている。(C)Getty Images 現地時間4月11日、F1第4戦となるバーレーンGPが開幕。レッドブルの角田裕毅は、初日にピットレ…

レッドブルに昇格し、注目度も桁違いとなった角田。そのパフォーマンスは海外メディアでも小さくない話題となっている。(C)Getty Images

 現地時間4月11日、F1第4戦となるバーレーンGPが開幕。レッドブルの角田裕毅は、初日にピットレーン内での追い越し違反による今シーズン最初の戒告処分を受けたことが報じられるなど、ネガティブな形で注目を集める存在となった。

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 去る3月27日の昇格後初レースとなった日本GPは12位に終わり、より上位でのフィニッシュが期待されている角田だが、今も操作困難とされるマシン「RB21」への適応の最中だ。また、バーレーン・インターナショナル・サーキットの特性などからも、今GPでも苦戦を予想する声は少なくない。

 それでも今季4戦目が角田にとって飛躍のきっかけにもなると見込む声があるのは事実だ。豪スポーツ放送局『FOX Sports』はバーレーンGPのみどころをピックアップする記事において、トピックのひとつとして角田のパフォーマンスを挙げた。

 今季好調のマクラーレン勢によるバーレーン初勝利の可能性や、2026年以降のパワーユニット技術規制に関しての会議が現地で行われるといったトピックとともに、角田のポイント獲得について論じた同メディアは、「ツノダファンにとっては朗報だ。彼はバーレーンと相性が良い」と言及。その上で、「2021年のF1デビュー戦となったこの地でポイントを獲得し、翌2022年も8位フィニッシュで入賞。2023年も僅差の11位に入り、2024年はチーム全体の競争力低下で14位に沈んだものの、堅実な走りを見せている」と過去を振り返る。

 確かに4年前、アルファタウリ(現レーシングブルズ)所属としてF1キャリア初レースを迎え9位入賞という好結果を残すなど、バーレーンGPは角田にとって相性の良い場でもある。そうした事実をふまえて同メディアはレッドブルとして成績にも言及。「レッドブル・レーシングも過去2年連続でバーレーンGPを制し、通算4勝を挙げており、これはフェラーリとメルセデスに次ぐ成績である」と指摘する。

 また、同メディアは、角田が前回の鈴鹿でも要所で好パフォーマンスをみせていたと評しながら、「レッドブルの『もう一台』に乗るドライバーは常に注目の的だ。だがツノダが日本GPで発揮したような速さを結果につなげられれば、その過剰な注目も一気に静まるだろう」と見通している。

 F1ドライバーとしてデビューを果たした舞台で、常勝軍団の一員として新たな足跡を刻む角田。キャリアの大きな節目を迎えている今、今回も記憶に残るグランプリとするべく、さらなる高みを目指す。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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