セリエAで研鑽を積み、リーダーシップにも磨きをかけている鈴木。(C)Getty Images 世界有数のGK大国で印象的…

セリエAで研鑽を積み、リーダーシップにも磨きをかけている鈴木。(C)Getty Images
世界有数の“GK大国”で印象的な活躍を見せている若武者に熱視線が注がれている。セリエAのパルマに所属する日本代表の鈴木彩艶だ。
現在22歳の若武者は成長著しい。昨夏にベルギーのシント=トロイデンからパルマに移籍した鈴木は、すぐに定位置を確保。特大のポテンシャルはめきめきと力をつけ、今季のセリエAでは30試合に出場して5度のクリーンシートを記録するなど優れたパフォーマンスを見せている。
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ルカ・ブッチやジャンルイジ・ブッフォンなど数多の名手を輩出してきた古豪で声価を高める鈴木は、メガクラブからも垂涎の的となっている。現地時間4月11日、英紙『Manchester Evening News』は「マンチェスター・ユナイテッドがパルマのザイオン・スズキへの関心を高めている」と指摘。“レッドデビルズ”(マンチェスター・Uの愛称)が、今夏の移籍市場での獲得に向けて水面下で動いているとした。
捲土重来を期した今季もマンチェスター・Uは成績が低迷。昨年11月にエリック・テン・ハグ監督を更迭し、新たにルベン・アモリム監督を招聘したものの、チームパフォーマンスは上向かず、プレミアリーグでは、首位と勝点35差の13位に甘んじている。
そうした状況でマンチェスター・Uの守護神にはアンドレ・オナナが定着。ただ、29歳のカメルーン代表GKは定期的にミスを犯し、強い批判に晒されている。アモリム監督は「多くの試合をこなせばミスを犯すこともある」と擁護してきたが、英国内でも「史上最悪のGK」と揶揄する声は小さくない。
安定感のある新守護神の獲得は、マンチェスター・Uの今夏の移籍市場における補強ポイントともなっている。『Manchester Evening News』は「オナナの度重なる悲劇的な失策は、新たなゴールキーパーの獲得を検討させるものだ」と断言。パルマと29年6月までの契約を残す鈴木獲得に4000万ポンド(約74億8000万円)以上の額を投じる準備があるとした。
同じく鈴木のマンチェスター・U移籍の可能性を伝えた英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「スズキではセリエAで失点につながるミスを一度も犯していない」とオナナと比較して絶賛。その上で「マンチェスター・Uは、この日本人ストッパーが浦和にいた時代から強い関心を示してきた」と強調している。
ピーター・シュマイケルやエトウィン・ファン・デル・サール、アンドレ・デヘアなど多くの名守護神が活躍してきたマンチェスター・U。そんな名門の一員に鈴木がなれば、間違いなく大きなステップアップとなりそうだが、22歳はいかなる決断を下すだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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