終始、厳しい展開となったバーレーンGPでの角田。ここから挽回できるか。(C)Getty Images レッドブル昇格後の第2戦は厳しい船出となった。 現地時間4月11日、F1の今季第4戦となるバーレーンGPが開幕。去る3月27日に強豪レッド…

終始、厳しい展開となったバーレーンGPでの角田。ここから挽回できるか。(C)Getty Images
レッドブル昇格後の第2戦は厳しい船出となった。
現地時間4月11日、F1の今季第4戦となるバーレーンGPが開幕。去る3月27日に強豪レッドブルに昇格した角田裕毅はFP1で9番手とまずまずの順位につけたが、予選・本番とコンディションが近くレギュラードライバーも全員集結したFP2では18番手と後退。全体7番手となったチームメイトのマックス・フェルスタッペンからも0.624秒差という結果に終わった。
【動画】角田も思わず「ソーリー」 バーレーンGPで起きたまさかのアクシデントシーン
厳しいレースを強いられた中で、アクシデントも起きていた。角田はFP1でガレージから出てきたウイリアムズのアレクサンダー・アルボン(タイ)をピットレーンで追い越した行為が審議対象に。セッション終了後にスチュワード(審議委員)が国際競技規則違反と判断された。
やや不運とも言える決定ではあった。ガレージから飛び出してきたアルボンのマシンを角田は、咄嗟の判断で回避。最悪の衝突を免れると、アルボンを追い越す形で再びファストレーンからトラックへと戻っていった。
しかし、これが「ファストレーンまたはワーキングレーンにいるクルマは、ファストレーンを走行中の他のクルマを追い越してはならない」(国際競技規則付則のL章第Ⅳ章第5条d)に抵触。アルボンからも無線で「ごめん」と謝罪を受けた角田だったが、今季初の戒告処分が科された。
もっとも、海外メディアではガレージから飛び出してきたアルボンにこそ非があるのではないかという見解も示されている。オランダの専門サイト『Racing News 365』は「ユウキ・ツノダはバーレーンGPのピットエリアで、アレクサンダー・アルボンに巻き込まれた奇妙な事件の後に、スチュワードに呼び出されて叱責された」と当該シーンを回想。「スチュワードはアルボンがツノダの進路に危険な形で出ていなかったと判断しようだ」と伝えている。
一方でペナルティーを科された角田は至って冷静だ。英衛星放送『Sky Sports』などのフラッシュインタビューに応じた際に「ガレージの外や無線などでコミュニケーションミスも多かった」と語った上で、「ただ、それも学習過程の一部だと思っている。レッドブルに飛び込んでからまだ5回目のセッションで、明らかに最高のセッションではなかった」と自己分析をしている。
この日は不完全燃焼の走りに終始した角田。ポイント獲得を考えても、現地時間12日に行われる公式予選では、最低でも上位10台が進むQ3に残ることが求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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