NFC東地区フィラデルフィア・イーグルス(3勝1敗)攻撃はCジェイソン・ケルスを中心とした、強力OLが秀逸。2年目のQBカーソン・ウエンツはプレッシャーを受けた際、パス成功率が39パーセントに落ち込む以外は安定したパフォーマンスを見せている…

NFC東地区

フィラデルフィア・イーグルス(3勝1敗)

攻撃はCジェイソン・ケルスを中心とした、強力OLが秀逸。2年目のQBカーソン・ウエンツはプレッシャーを受けた際、パス成功率が39パーセントに落ち込む以外は安定したパフォーマンスを見せている。守備は第3Qまでは最小失点、第4Qは最多失点とやや偏っているが、主力を負傷で欠いていることを考慮すると、健闘しているといえる。

ダラス・カウボーイズ(2勝2敗)

DEデマーカス・ローレンスが7.5QBサックで現状リーダーとなっている以外は守備があまり機能していないのが現状。特にラン守備が苦戦を強いられている。2年目のQBダック・プレスコットとRBエゼキオル・エリオットのコンビは健在。

ワシントン・レッドスキンズ(2勝2敗)

昨季後半から好調が続いている印象。全勝のチーフスにも9点差に迫った。攻守ともに弱点がないのが強みだ。Tトレント・ウィリアムス、CBジョッシュ・ノーマンが共に負傷したが軽傷で済んだことも追い風。

ニューヨーク・ジャイアンツ(0勝4敗)

攻撃の不調が目立つが、パス守備がインターセプトを記録出来ていないのも連敗の要因。このあともブロンコス、シーホークスと守備の強いチームと当たるため、厳しい展開が予想される。

NFC北地区

デトロイト・ライオンズ(3勝1敗)

QBマシュー・スタフォードのパスに頼りきりだったライオンズはもういない。RBアミール・アブドーラの好調でランとパスのバランスが例年より格段にいい。守備では11ターンオーバーでNFL最多。ファルコンズに喫した1敗もかなりの接戦だっただけに優勝争いにどう絡んでくるか、今から非常に楽しみだ。

グリーンベイ・パッカーズ(3勝1敗)

QBアーロン・ロジャース率いる攻撃が安定感抜群なのに加え、今季はパスラッシュも高いレベル。LBクレイ・マシューズのパスラッシュは特に秀逸だ。OLを中心に負傷が目立つ中、Gのレイン・テイラーをTとして起用する措置で、勝ち星に繋げている。

ミネソタ・バイキングス(2勝2敗)

第1週にQBサム・ブラッドフォードが、NFLトップのパサーレーティング143をマークしたかと思えば、2週目以降は負傷欠場。持ち前のトップレベルのパス能力と、最低レベルの頑丈さを見せた。RBデルビン・クックも負傷しており、攻撃陣が機能するのは難しい。

シカゴ・ベアーズ(1勝3敗)

次週からは先発QBを、ルーキーのミッチェル・トゥルビスキーに変えることに注目。昨季活躍したジョーダン・ハワードのランと上手く噛み合えば巻き返しもありうる。

NFC南地区

アトランタ・ファルコンズ(3勝1敗)

3週目までは順調に勝ち星を重ねていたが、ベストレシーバーのフリオ・ジョーンズが負傷退場した影響もあり、ビルズ守備に17点に抑えられ敗北。レシーバーの落球が目立ち、ロングパスが昨季に比べると繋がっていない印象だ。しかし、それでもラン、パス、総獲得ヤード、得点が全てベスト10に入っている実力は本物。昨季のMVP、QBマット・ライアンならば第5週のバイウィークを生かし、本来の攻撃力を取り戻せるはずだ。

カロライナ・パンサーズ(3勝1敗)

ラン守備、パス守備ともにシーズンを通して好調。特に37歳のベテラン、DEジュリアス・ペッパーズが4.5QBサックを記録し、パスラッシュを牽引している。ペイトリオッツを倒した実力が本物だ。QBキャム・ニュートンは昨季に比べて試合に集中できていると米メディアでも評判。

タンパベイ・バッカニアーズ(2勝1敗)

QBジェイミス・ウィンストンとWRマイク・エヴァンスのパス攻撃が好調。ただしパス守備は不調なため、第5週に対戦するペイトリオッツ相手には苦戦を強いられそうだ。

ニューオーリーンズ・セインツ(2勝2敗)

ルーキーRBアルビン・カマラがラン、パスキャッチともにチームの中核を担っている。また、対戦相手を0点に抑えたのは2012年シーズン以来。守備が好調を維持できれば成績が伸びていくだろう。

NFC西地区

ロサンゼルス・ラムス(3勝1敗)

史上最年少HC、31歳のシーン・マクベイのもと、急成長を遂げているチームだ。昨季は7連敗を喫した2年目のQBジャレッド・ゴフ率いる攻撃は、1試合あたり35.5点でNFL最多得点を挙げている。RBトッド・ガーリーとWRサミー・ワトキンズがいずれも優秀だ。第5週、同地区のシーホークスの守備にどこまで通用するか注目。

シアトル・シーホークス(2勝2敗)

攻撃が不発だった第1週と第2週、守備が不調だった第3週と厳しいスタートを切ったが、第4週のコルツ戦で本領発揮。勢いのあるラムズ戦の結果次第で、地区優勝の行方が見えてくる。

アリゾナ・カージナルス(2勝2敗)

RBデイビッド・ジョンソンの不在により、ラン攻撃はNFL最下位。タレントが揃っているパス攻撃は破壊力抜群だ。今季からHCブルース・アリアンが提案したオーバータイム10分制が導入された。しかし、4週の49ナーズ戦では10分のうち7分半をフィールドゴールドライブに使われた。カージナルス攻撃陣が素早く逆転TDを奪わなければ、自らの首を絞めかねなかった。

サンフランシスコ・49ナーズ(0勝4敗)

0勝ではあるものの、4敗のうち3敗は僅差での敗北。次週は1勝のコルツが相手。初勝利が期待される。