「楽天ジャパンオープン」(10月2日~10月8日/日本・東京/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)がライアン・ハリソン(アメリカ)と対戦。チリッチが6-2、6-0のストレートでハリソンを下した…

「楽天ジャパンオープン」(10月2日~10月8日/日本・東京/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)がライアン・ハリソン(アメリカ)と対戦。チリッチが6-2、6-0のストレートでハリソンを下した。試合時間は52分。

両者の過去の対戦成績はチリッチの4勝1敗。今年5月、ローマで行われたATPワールドツアー・マスターズ1000ではチリッチがストレートで勝利している。チリッチは2回戦で内山靖崇(北日本物産)にストレート勝利し、好調を維持している。対するハリソンは1回戦で19歳の高橋悠介(三菱電機)にフルセットの接戦を制し、2回戦では全米準優勝のケビン・アンダーソン(南アフリカ)を破っての勝ち上がり。◇   ◇   ◇

試合は、ツアー準々決勝とは思えないほど、終始チリッチの強力なショットが光った。

第1セット第4ゲームに、チリッチが素晴らしいコントロールショットでサービスブレーク。サービスを打てば、ハリソンはほとんどリターン返球もできないほどの強力さ。チリッチはじわじわとプレッシャーを強めるようなテニスで、ハリソンに迫った。その後第8ゲームもチリッチがブレークし、まったく隙のないテニスで第1セットを先取。

続く第2セットもチリッチは余裕すら感じさせる、一方的な展開。第2ゲームにあっという間にサービスブレークすると、食らいつくハリソンを、スピード、コース、ミスの少なさで圧倒していた。特にチリッチのサービスは、両サイドの端、かつ深いところに徹底されており、ハリソンは触る事さえ許されないことも多かった。

第2セットはなんと6-0、最後もサービスブレークで圧勝した。チリッチは優勝を見据えて、試合後も引き締まった顔を見せていた。好調さは誰が見ても一目瞭然の試合内容、チリッチを止める者が果たしているのかというのも、今大会の楽しみのひとつだ。

勝者のチリッチは準決勝、この後行われる杉田祐一(三菱電機)対アドリアン・マナリノ(フランス)の勝者と対戦する。(テニスデイリー編集部)※写真は「楽天ジャパンオープン」ベスト8でハリソンを下したチリッチ(2回戦の時のもの)

(Photo by Matt Roberts/Getty Images)