ストレートの「wFA/C」が両リーグトップ 楽天の2年目左腕・古謝樹(こじゃ・たつき)投手が、これまで2試合で14回無失…

ストレートの「wFA/C」が両リーグトップ

 楽天の2年目左腕・古謝樹(こじゃ・たつき)投手が、これまで2試合で14回無失点と快投を見せている。躍進の要因には、両リーグトップの数値を記録しているストレートがある。

 今季初登板となった3月29日のオリックス戦では、勝敗はつかなかったが5回無失点。今月6日のロッテ戦では103球でプロ初完封勝利。2試合で14回無失点と大化けの気配を漂わせている。

 古謝には、両リーグでナンバーワンの数値がある。プロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、ストレート100球毎にどれだけ失点を増減させたかを示す「wFA/C」は両リーグでトップの5.21。昨年の同指標はマイナス2.00で、まだ2試合とはいえ今季はストレートの質が上がっているのが分かる。

 初勝利を上げた6日のロッテ戦でも、SNSでは「古謝、去年より明らかにストレートが強いね」「ストレート今日はマリンの風に乗ってる影響なのかえげつない伸び方してる」「古謝こんなにストレートえぐかったか?」「古謝のストレート気持ち良すぎる」「明らかに去年からも成長してる。ストレートの質とか良すぎる」「ストレートが異常に走ってるせいで空振り取れてる」など、その変化に驚くファンの声が目立った。

 湘南学院高、桐蔭横浜大を経て2023年ドラフト1位で入団。昨年は15登板(15先発)で5勝8敗、防御率4.32だった。このまま快進撃を続けてくれれば、12年ぶり2度目の優勝を目指す楽天にとって鍵を握る存在となるかもしれない。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。