◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前情報(9日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71…
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前情報(9日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)
「良い準備ができました」と、例年とは違う流れで迎える開幕戦に手応えを感じている。石川遼は約3カ月間のオフシーズンを振り返り、「やるべきことはやった」と話した。
昨年12月には米ツアーの出場資格を懸けて2次予選会に参戦。2打及ばずに最終予選会進出を逃したが、「できる限り良い結果を出して、どんどん上のレベルに行きたい」と向上心を失わず、年明けはタイ合宿を行った。2月にはアジアンツアーとオーストラリアツアーの共催大会「ニュージーランドオープン」に参戦した。
国内ツアーの開幕前に、海外で試合に出るのは2021年以来4年ぶり。オフの期間は短くなったが、実戦で得たものは大きかった。「去年までは試行錯誤しながら試合を戦って、という感じだったけど、ちょっとずつ進めたという実感があった」と話す。
その言葉を裏付けるように、クラブセッティングもニュージーランドオープンからほぼ変更はない予定。海外のコースに対応することを考えて、ニュージーランドからウェッジ3本のロフト構成を「50、54、58度」から「52、56、60度」に変えていた。「基本的には60度でやっていくところまで固めて、3カ月やってこられた。シーズンが開幕してから試行錯誤するっていうのはないかな」と話す。
プロアマを回ったこの日は、オデッセイの新パター「Ten」をテストしながら、練習場ではニュージーランドに続いて、人差しを添えるようにして握るクロウグリップにもトライ。昨年からショットの安定感が増したこともあり、ショートゲームの調整に時間を割けていることは変化のひとつだ。
今季の課題を挙げるとしたら、コースマネジメントを4日間徹底すること。「去年はマネジメントをやり切れていない。勝った試合でも数え切れないほど(やり切れない日が)ある」と、技術面を生かす対応力が新シーズンの鍵になりそうだ。
「東建ホームメイトカップ」には今年で11回目の出場で、2018年の2位が最高。「ドライバーからパッティングまで、色々なことを“やり切った”と思えるスタートを切りたい」と、意気込んだ。(三重県桑名市/谷口愛純)