13日に阪神競馬場で行われる第85回桜花賞(GI、芝1600m)には、阪神JFを制したアルマヴェローチェ、チューリップ賞…
13日に阪神競馬場で行われる第85回桜花賞(GI、芝1600m)には、阪神JFを制したアルマヴェローチェ、チューリップ賞を優勝したクリノメイ、フィリーズレビュー勝ち馬のショウナンザナドゥらが出走予定。
ここでは血統+ペースによる「独自の血統ペース理論」から注目馬を導き出す。
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■レースを支配するのはエリカエクスプレス
今年の登録メンバーを見ると、この世代の重賞勝ち馬やトライアル組が揃って登録しており、世代メンバーが一堂に会する華やかな桜花賞となりそうだが、血統を探求する観点から登録メンバー全体を俯瞰すると、ここ数年の桜花賞から診て、やや小粒な印象を受ける。それでも、優良な血統配合を持つ存在も駒を進めてきたことから、3歳牝馬クラシック路線開幕戦が楽しみである。
想定逃げ馬:エリカエクスプレス
父:エピファネイア 母父:Galileo ・形相遺伝対象:Dialafara(母母) ・同馬が逃げて作り出す血統ペース:形相遺伝対象からNorthern Dancer系統のペース
エリカエクスプレスという馬は、父と母父は中長距離タイプながら、形相遺伝対象が父Danzig系統、その母父Lyphard系統ということで、このスピード豊かな前進型、緩流を好まない血の特性の組合せから、3歳春という成長過程期の現時点において、行きっぷりの良い走りに表れている。
陣営からはテンションが高いという表現が出ているが、気性の問題というよりも、血の走行ベクトル、キャラクターによって行きたがっていると言える。
■ペースが絶好のアシストをする注目馬
レースを支配する血統ペースから浮上する注目馬はクリノメイだ。
注目馬:クリノメイ
父:オルフェーヴル 母:クリノエリザベス 母父:プリサイスエンド-Mr.Prospector系統 ・形相遺伝対象:ウインクアットデエンジャー(母母) ・形相遺伝対象の血統ペース:Northern Dancer系統 ・血統ペース適合判定:Aランク(良好) 本馬は、前々走の阪神ジュベナイルFではゲートで立ち上がってしまい、外枠発走の憂き目に遭って見どころ無く大敗。そして、前走のチューリップ賞では内枠に入ってゲートが心配されたが、スタート好発が決まって馬場の良い内目を伸び、後続の追撃も振り切って勝利している。
今回想定するエリカエクスプレスが逃げて作り出す血統ペースに対しては、形相遺伝系統がNorthern Dancer系統で合致、そして、小系統であるDanzig系統まで合致していることで適合具合が極めて良好である。更には、両馬とも形相遺伝対象が母母ということで、遺伝の深度・箇所まで合致しているオマケ付きであり、本馬はメンバー中において最も適合性が高い存在である。
本馬の形相遺伝対象のウインクアットデエンジャーは未出走のまま繁殖入りしているが、更に遺伝背景を診ると、本来はHaloの影響が強い米国型中距離タイプである。しかし、世代が進んで行くとDanzigやプリサイスエンドといった、米国スピード型や米国スプリント型の配合を重ねており、この影響で、本馬の母クリノエリザベスがスプリンターに加工処理されてしまっている背景にある。
本馬は現在3歳春の成長過程期ということでマイル対応を示しているが、成長を遂げるにつれて血統背景が徐々に表出し、いずれは、距離適性が短くなってマイルは少々長いタイプにシフトするものと診る。
前走のチューリップ賞もゴール前はギリギリで凌いだが、今回の想定血統ペースへの適合具合は絶好であり、走りやすさ・アシストに繋がることから、今なら距離対応は可能と診ており、前走同様に内目からの立ち回りで面白そうな存在と診る。
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著者プロフィール
MASA 平成の初め、中島国治氏の血統理論と出会い、大いに感銘し影響を受ける。この中島理論をレース予想にどのように結びつけるかを研究し続けた末に、逃げ馬が自身の血統構成から作り出す「血統的なペース・流れ」がレースを支配するという「血統ペース理論」を開発、現在競馬予想家として、中島理論の継承努力を続けている。