■両チームともに相手のビルドアップににらみをきかせる【J2リーグ第8節 4月5日 14時00分キックオフ 山形 0ー0 …
■両チームともに相手のビルドアップににらみをきかせる
【J2リーグ第8節 4月5日 14時00分キックオフ 山形 0ー0 磐田 NDソフトスタジアム山形】
J1昇格を目ざすチーム同士の戦いにふさわしい、タフな神経戦が繰り広げられた。
J2リーグ第8節が4月5日、6日に開催された。今節の注目カードは、3位のジュビロ磐田と14位のモンテディオ山形の激突である。
磐田は連勝、連敗のあとに3連勝を飾り、5勝2敗としている。前節は6連勝中の首位・ジェフユナイテッド千葉を下した。
一方の山形は開幕3連敗から連勝と持ち直したが、6節、7節は引分けている。7節はJ3から昇格してきたFC今治に、後半アディショナルタイムの失点で同点に追いつかれた。ここ4試合負けなしと言うことはできるが、山形はJ2優勝でのJ1昇格を目ざしている。ここまで2勝2分3敗という成績は、満足できるものではない。
ホームの山形も、アウェイの磐田も、ボール保持率が高い。パス本数も多い。ゴールキックを蹴ることは少なく、GKからビルドアップをはかっていく。どちらもボールを保持しながらゲームを進めたいチームで、言いかたを変えれば「いかに相手にボールを持たせないか」という戦いになる。
果たして、序盤から両チームが相手のビルドアップに対して、前線からにらみをきかせていく。山形は6分、7分とハイプレスでボールを奪う。磐田がスローインへ逃げざるを得ない展開へ持ち込めば、右SB川井歩がロングスローで相手ゴールへ迫る。
磐田もやり返す。13分だった。自陣からパスをつないでいき、左SB松原后がセンターサークル内でフリーで受ける。松原が内側のレーンにも立つのが磐田のビルドアップで、山形はダブルボランチもサイドハーフも前からハメようとしており、最終ラインは3トップを見ているので出ていけない。松原はフリーになるのだ。
この流れで磐田は、敵陣深くまで押し込んだ。相手のハイプレスを、いかに引っ繰り返すか。序盤から見ごたえのある攻防が繰り広げられていく。
■前半は山形がシーズン7本、磐田が0本
対する山形は、自陣からパスをつないで前進しつつ、ロングパスも使っていく。左CB安部崇士が、DFラインの背後を狙うCFディサロ・燦・シルヴァーノや右ウイング氣田亮真へパスを通す。自陣からのビルドアップだけでなく、一番前を意識的に見るのが山形のスタイルである。
前半終了間際の44分には、CBの間に落ちたボランチの高江麗央が右サイドの氣田を走らせる。氣田はマッチアップする松原と競り合いながらボールを収め、トップ下の土居聖真につなぐ。土居がペナルティエリア右外からクロスを入れると、ディサロがヘディングシュートを浴びせた。
山形がロングフィードからこうした場面を作り出せば、磐田のDFラインは後方への警戒を強めていくと考えられる。それによって、ミドルサードでスペースを見つけやすくなる。ダブルボランチやトップ下の土居が、スペースを見つけやすくなる、という効果が見込める。
磐田もCFマテウス・ペイショットへのロングフィードを使う。ただ、相手DFラインの背後へランニングするのではなく、プレス回避の縦パスの意味合いが強い。
前半は両チームともに無得点で終えた。シュート数は山形の7本に対して、磐田は0本だった。試合内容にそこまでの開きはなかった印象で、前半の攻撃が得点への布石となるのは、果たしてどちらのチームになるのか。