WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)が7日、神奈川・相模原市の相模湖カントリークラブで走り込み合宿をスタート。来春にも予定される世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との東京ドーム決戦も見据え、「あんまりバンタムで…

 WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)が7日、神奈川・相模原市の相模湖カントリークラブで走り込み合宿をスタート。来春にも予定される世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との東京ドーム決戦も見据え、「あんまりバンタムで長くはないかなと、体的、フィジカル的な部分でも思っている。僕の気持ち次第ですぐ上げちゃうかもしれない」と早期のスーパーバンタム級転向の可能性を示唆した。

 3月31日に行われた2024年度年間優秀選手表彰式で、井上から「中谷君、1年後に東京ドームで日本ボクシングを盛り上げよう」と対戦を呼びかけられ、「やりましょう」と呼応した。中谷は「そういう場で名前を出してくれたのは初めてだったのでもちろん、気合が入った。ただ、目の前の試合は絶対大事になってくるので、そこをしっかりぶらさず、今の自分自身としっかり向き合っていきたい」と決意を新たにした。

 次戦は6月頃に予定される。対戦相手も未定だが、バンタム級の集大成となる可能性を否定しなかった。「皆さんの期待をしっかり上回っていけるように、作り上げていきたい。(次戦が)最後になるかはまだ分からないが、しっかりベストを尽くしていきたい」

 2月24日に、東京・有明アリーナでダビド・クエジャル(メキシコ)に3回KO勝ちし、3度目の防衛に成功。4月4日から本格始動し、サウスポーの金城隼平(RE:BOOT)と4ラウンドのスパーリングを行った。

 今回の走り込み合宿は10日までの4日間の予定。午前中は中長距離走中心、午後はインターバル走やサーキットトレーニングなどを中心に、毎日合計20キロほど走り込んで下半身を鍛える。「しんどいことが待っているが、それを乗り越えないとやっぱり良い景色っていうのは見えない。自分自身と対話しながらやっていきたい」。今月中旬ごろに米ロサンゼルスに出発し、ルディ・エルナンデス・トレーナーのもとでスパーリング合宿を行う予定だ。