大相撲の春巡業が7日、石川・津幡町で行われ、横綱豊昇龍(25)=立浪=が横綱の務めを意欲的に行った。 朝は相撲を取る稽古を再開し、平戸海、伯桜鵬、熱海富士を相手に12勝2敗。新横綱場所だった春場所は途中休場で、その原因となった右肘のサポー…

 大相撲の春巡業が7日、石川・津幡町で行われ、横綱豊昇龍(25)=立浪=が横綱の務めを意欲的に行った。

 朝は相撲を取る稽古を再開し、平戸海、伯桜鵬、熱海富士を相手に12勝2敗。新横綱場所だった春場所は途中休場で、その原因となった右肘のサポーターは分厚いままだが「だんだん体が動いてきた。ケガの状態もだいぶ良くなってきた。やるしかないから」と、巻き返しを誓った。

 土俵下で稽古を見守る間には、音羽山親方(元横綱鶴竜)と幾度も言葉を交わす場面があった。横綱は「上がったけれど、横綱のことをあまりよく分かっていなかった。先輩に教えてもらいたかった」と説明した。

 巡業開始から横綱の質問に答えているという音羽山親方は「巡業の稽古場のこととか、上がってくる力士にどうするか、とかいろいろ全部ですね。主に稽古のことですね」と語った。

 稽古の最後には、新入幕の春場所は11勝で敢闘賞を獲得した安青錦(安治川)のぶつかり稽古で胸を出した。豊昇龍は「新入幕だからね」と、さっそく横綱の勤めを果たした格好。安青錦は「うれしいです。しんどいけれど、ありがたい」と感謝を口にした。