巨人の戸郷翔征投手(25)が25日の阪神戦(甲子園)でのリベンジを誓った。7日、ジャイアンツ球場での練習に参加。田中将大投手(36)からのアドバイスを受けて、直球の改善に手応えを得た。4日の阪神戦(東京ドーム)では3回3失点で降板。「次の…

 巨人の戸郷翔征投手(25)が25日の阪神戦(甲子園)でのリベンジを誓った。7日、ジャイアンツ球場での練習に参加。田中将大投手(36)からのアドバイスを受けて、直球の改善に手応えを得た。4日の阪神戦(東京ドーム)では3回3失点で降板。「次の阪神戦が甲子園であるので、リベンジできるようにと思います」と語気を強めた。

 阪神戦も含めて、開幕から2試合結果を残していないエース。悩みの種は直球だった。「ストレートがなんであんなに打たれるんだろう?と。今までだったらファウルだったりフライになってたのが、ゴロになってヒットになって、というところが多かったので、数値もここ数年の中で一番悪かった」と振り返る。

 そんな苦悩を指摘したのが田中将だった。練習前に話す機会があった。「僕から言ったわけじゃなくて将大さんが『こうなってんじゃない?』、『こういう時はオレもなってたから、こう戻してみたら?』って話されて、すごい良くなった」。自らの経験を踏まえてのアドバイスがあったという。

 具体的にはカットボール習得の弊害で、直球の握りに微妙なズレが生じていたというもの。「ちょっと(直球の握りが)カットに寄ってるんじゃないかというところがあったので、もう一度ストレートの握りっていうのを。ボールの中心を握るというか、そういう話をされて」。田中将とのキャッチボールで手応え。そのまま「予定になかった」というブルペン入り。「感覚もすごく良かったです」と明かした。

 「きょうは来るまではあまり良い気持ちじゃなかったので。投げて、その1球で、1球というかその感覚で、笑顔になれました」。金言を経て復調に手応えを掴んだ。