◆プロボクシング ▽日本ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・川満俊輝―高見亨介▽日本フライ級(50・8キロ以下)王座決定戦10回戦 永田丈晶―山内涼太▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ1…

◆プロボクシング ▽日本ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・川満俊輝―高見亨介▽日本フライ級(50・8キロ以下)王座決定戦10回戦 永田丈晶―山内涼太▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・出田裕一―豊嶋亮太(8日、東京・後楽園ホール)

 トリプル日本タイトルマッチの前日計量が7日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われ、3度目の防衛を目指す日本ライトフライ級王者・川満俊輝(三迫)は100グラムアンダーの48・8キロで一発クリアした。タイトル初挑戦の日本同級1位・高見亨介(帝拳)も48・8キロでパスした。

 計量後、取材に応じた高見は「コンディションはバッチリ。文句なしです。言い練習ができました。強いチャンピンに挑戦できるのですごく楽しみ」と力を込めた。WBC3位、WBO8位、IBF11位の川満に対し、高見はIBF4位、WBA5位、WBC11位。WBOアジアパシフィック同級ランキングでは3位の川満に対し、高見は2位と上位におり、ともに世界の頂点に向けては負けるわけにはいかない。「世界という部分に向けてもいきたいが、まずは目の前の試合を大事にしたい」と川満戦に集中している。

 ここまで前WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、前WBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(帝拳)、WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国/帝拳)ら世界王者らとの実戦練習で腕を磨いてきた。「2か月くらいですが、一番(回数が)多くて、内容も濃い、一番いいスパーリングができた」という。

 現在、帝拳ジムにはWBOアジアパシフィック・バンタム級王者・那須川天心を始め、日本や地域王者が8人。高見は「ベルトへの思い入れは強いです。自分も、帝拳ジムのタイトルラッシュの流れに乗って行ければ」と意気込んだ。今年1月1日に帝拳ジムのマネジャーだった長野ハルさんが99歳で亡くなった。「中学生の頃からお世話になっていました。時に厳しく、時に優しく、人として尊敬できる方でした。タイトルを取る姿を見てほしかった」と悼んだ高見は「クレバーに戦えたら。打ち合いに来てくれたら、つきあってみてもいい。倒して(ベルトを)取りたい」と強い決意をにじませた。

 セミファイナルでは元日本フライ級王者で現同級1位・永田丈晶(協栄)と元WBOアジアパシフィック同級王者で現同級2位・山内涼太(角海老宝石)が空位の日本フライ級王座決定戦で対戦。40歳の日本スーパーウエルター級王者・出田裕一(三迫)は4度目の防衛をかけて、元ウエルター級の地域3冠で日本スーパーウエルター級1位・豊嶋亮太(帝拳)の挑戦を受ける。

 戦績は29歳の川満が11勝(7KO)1敗、23歳の高見が8戦全勝(6KO)、27歳の永田が7勝2敗、30歳の山内が13勝(12KO)3敗、40歳の出田が19勝(10KO)16敗1分け、29歳の豊嶋が20勝(11KO)3敗1分け。