日本ハムのファーム投手陣が三振を数多く奪っている。3月25日から28日までは4試合連続で2桁三振を奪うなど、4月6日までに13試合(115回)を消化し、奪った三振は133個。奪三振率にすると10.4となる。ちなみに昨年は121試合(1076…
日本ハムのファーム投手陣が三振を数多く奪っている。3月25日から28日までは4試合連続で2桁三振を奪うなど、4月6日までに13試合(115回)を消化し、奪った三振は133個。奪三振率にすると10.4となる。ちなみに昨年は121試合(1076回)で908奪三振、奪三振率は7.59だった。大きな進化を遂げていることがわかる。
なかでも目を見張るのが、福島 蓮(八戸西)、細野 晴希(東亜学園)、達 孝太(天理)、古林 睿煬の4人だ。
昨シーズン、育成から支配下に昇格し一軍でも12試合に登板した福島は、14回2/3を投げ16奪三振と、イニング数以上の三振を奪っている。昨シーズンの一軍では61回を投げ35奪三振。二軍では27回を投げ23奪三振と、投球回数より三振が少なかった。二軍とはいえ、三振を多く奪えるようになったのは明るい話題だ。
2023年ドラフト1位の細野は、昨シーズンに左肩を痛めたことで不本意な結果に終わったが、今シーズンはここまで順調。2試合で8回2/3を投げ11奪三振。防御率も1.04と安定した投球を見せている。
高卒4年目を迎える達は、2試合で11回を投げ13奪三振。失点もわずか1と、圧巻の投球を披露している。4月5日の巨人戦では6回で4四球とやや四球が多かったが、1イニングで複数の四球を与えることはなく、要所は締めた。
台湾からやってきた古林は、3月12日のロッテ戦(オープン戦)で中継ぎとして登板。最速153キロのストレートを投じるなど、圧巻の投球を披露した。当初は中継ぎとしてスタートし、後に先発へと転向させるプランが描かれていた。しかし、3月18日の巨人戦(オープン戦)で2回無失点の投球を見せると、新庄剛志監督は方針を転換。すぐに先発調整を命じた。二軍で先発した2試合では9回2/3を投げ12奪三振。とくに4月4日の巨人戦では、5回2/3を投げ8奪三振と奪三振ショーを演じていた。
もちろん、投手がアウトを取る手段は三振だけではない。また、打者のレベルが格段に上がる一軍でも同様に三振を奪えるかはわからない。それでも、これだけ三振を多く奪える力があるとなると、期待せずにはいられない。近い将来、鎌ケ谷から北の大地へ羽ばたいていくであろう投手たちに注目が集まる。