シーホース三河は4月5日(土)、4月6日(日)、ホームのスカイホール豊田で東地区首位・宇都宮ブレックスと対戦した。Game1。激しい点の取り合いの中、ディフェンスから仕掛け一時は主導権を握るが、宇都宮の高確率な3Pシュートを止められず悔し…

 シーホース三河は4月5日(土)、4月6日(日)、ホームのスカイホール豊田で東地区首位・宇都宮ブレックスと対戦した。

Game1。激しい点の取り合いの中、ディフェンスから仕掛け一時は主導権を握るが、宇都宮の高確率な3Pシュートを止められず悔しい敗戦となった。

迎えたGame2。アウトサイドシュートの確率が上がらない中、我慢のバスケを続けるが、最終Qに一気に突き放される。東地区首位の宇都宮に勝負強さを見せつけられ、18点差で完敗。課題を突きつけられる連敗となった。

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―試合結果―
2025年4月5日(土)
三河 ● 81 – 87 〇 宇都宮
(三河通算成績 32勝16敗)

1Q 三河 17–23 宇都宮

宇都宮の高確率な3Pシュートに苦しみ先行される

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#11久保田の3Pシュートで先制するが、宇都宮#6比江島にドライブ、3Pシュートで加点され3-5と先行される。

#54ガードナーのスティールで宇都宮のオフェンスを停滞させると、#54ガードナーがパワーアタックで対抗。しかし、宇都宮の堅牢なディフェンスの前に約2分半の間、無得点に止まり宇都宮#9遠藤、#6比江島の3Pシュートで点差を拡大される。

開始4分半、#0オーガストのカッティングでスコアを動かすと、#19西田(優)も個人技で応戦して1点差に迫る。

宇都宮の3Pシュートを止められず流れを掴めない中、#0オーガストと#10レイマンのハイロープレーで加点すると、残り3分には#7長野のキックアウトから#10レイマンが3Pシュートを沈め徐々にリズムを取り戻す。

タイムアウトで修正を図った宇都宮にファストブレイクとインサイドアタックから得点され、17-23とリードを広げられ1Qを終える。

2Q 三河 40–44 宇都宮 (三河 23–21 宇都宮)

セカンドユニットで巻き返しを図るが宇都宮を捉え切れず、我慢の展開が続く

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

スディフェンスの強度を上げ#18角野と#54ガードナーのダブルチームで宇都宮のミスを誘発すると、#10レイマンがゴール下で3人のディフェンスをかわし得点を重ねる。

ス開始3分半、反撃の狼煙となる#18角野の3Pシュートが炸裂。#7長野が54ガードナーのスクリーンを巧みに使い3Pシュートを射抜くと、#0オーガストもタフなジャンプシュートを沈め、31-32と1点差に詰め寄りオフィシャルタイムアウトを迎える。

ス#25ニュービルを起点にする宇都宮に対して、#0オーガストのダンクとドライブで対抗するが、アップテンポなオフェンスから宇都宮#13渡邉に3Pシュートを決められあと一歩が届かない。

ス我慢の展開が続く中、残り27秒に集中したディフェンスから24秒バイオレーションを引き出すと、#10レイマンがゴール下の合わせからフリースローをもぎ取り、40-44でハーフタイムに突入する。

3Q 三河 65–63 宇都宮 (三河 25–19 宇都宮)

ディフェンスから主導権を握り逆転に成功

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#54ガードナーがバスケットカウントでチームを勢い付けると、開始1分には#19西田(優)が#0オーガストのダンクを演出し逆転に成功。流れが来たと見るや、宇都宮のターンオーバーから#54ガードナーがアーリーオフェンスを展開、そのままレイアップを決め47-44とリードを広げる。

宇都宮のタイムアウト明けも、ディフェンスの強度を落とさず、#0オーガストの狙い澄ましたスティールから速攻に転じて#54ガードナーがバスケットカウントをもぎ取り宇都宮に主導権を譲らない。

開始4分には#13須田がチームを鼓舞するフロアダイブを見せボールを奪取、#10レイマンが豪快なダンクを叩き込み会場が大熱狂に包まれる。

宇都宮#12高島、#18鵤の連続3Pシュートで一時はリードを奪われる中、残り23秒に#18角野が3Pシュートを突き刺すと、#7長野がロングブザービーターを決め65-63と再逆転して4Qを迎える。

4Q 三河 81–87 宇都宮 (三河 16–24 宇都宮)

要所で宇都宮に3Pシュートを沈められ敗戦

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野。

両者守り合いとなり無得点の時間帯が続く中、#0オーガストがスティールからバスケットカウントを獲得して均衡を破るが、宇都宮#6比江島、#9遠藤に立て続けに3Pシュートを返上され、70-75とリードを奪い返される。

オフィシャルタイムアウト明け、#19西田(優)のカッティングに#54ガードナーの鋭いパスが通ると、残り2分半には#13須田がショットクロックのない中でB1個人通算600回目の3Pシュートを決め意地を見せる。

しかし、三河が決めれば宇都宮に決め返され、捉えられない。ファウルゲームを仕掛け、ブースターディフェンスで3本連続フリースローを落とさせるなど、選手・ファン・ブースターが一体となり最後まで戦うも逆転には至らず、最終スコア81-87で白星を飾ることはできなかった。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

両チームにとっていい試合になったと思います。

自分たちから見るといくつかの修正点があるので、その点を修正したいと思います。

また、自分たちとしては、高いレベルのチームと対戦することで学べること・伸ばせる点を見ることができました。

しっかり明日に繋げたいと思います。

―試合結果―
2025年4月6日(日)
三河 ● 61 – 79 〇 宇都宮
(三河通算成績 32勝17敗)

1Q 三河 16–22 宇都宮

序盤から追う展開が続くが、ガードナー、レイマンの得点で渡り合う

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

宇都宮に#34ジェレットのフリースロー、#6比江島のリバウンドで0-4と先行される。宇都宮のオールコートディフェンスに苦しむ中、#54ガードナーがインサイドをこじ開けてバスケットカウントをもぎ取るが、宇都宮に立て続けに3Pシュートを沈められてしまう。

すぐに#19西田(優)が3Pシュートで対抗するが、その後はシュートを決め切ることができず、宇都宮#6比江島のフリースローで6-13と点差を広げられる。

#10レイマン、#54ガードナーがアグレッシブにリングに向かってフリースローを獲得するも、ターンオーバーからファストブレイクで得点を与えて自ら流れを手放してしまう。

それでも#10レイマンのファストブレイク、#54ガードナーがバックダウンで4点差まで追い上げると、終盤には#10レイマンがダンク、さらに相手のオフェンスファウルを誘発するなど攻守でチームを勢いづける働きを見せ、追い上げムードで2Qを迎えた。

 

2Q 三河 30–37 宇都宮 (三河 14–15 宇都宮)

追い上げては離される我慢の時間が続く

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー。

#7長野が宇都宮#6比江島への執拗なマンマークでボールを奪う幸先の良い入りを見せる。しかしアウトサイドシュートの精度が上がらず、宇都宮#18鵤に3Pシュートを射抜かれて16-25とリードを広げられる。

#10レイマンがリバウンドで加点。開始3分にディフェンスリバウンドからファストブレイクに転じて#54ガードナーが3Pシュートを決め切り5点差まで追い上げるが、宇都宮#34ジェレットの連続得点で再び9点差に。

以降も、追い上げると離される我慢の時間が続き、残り4分半に宇都宮#25ニュービルのフリースローで二桁リードを作られる。#54ガードナー、#19西田(優)のフリースローで追随するが、宇都宮の個人技を止めることができず再び二桁点差を築かれる。

残り2分半に#11久保田がスピードでディフェンスをかわしてバスケットカウントをもぎ取るが、連携ミスが続いてリズムを掴むことができない。

それでも崩れ切ることなく、全員でリバウンドに飛び込んで#19西田(優)がフリースローで得点につなげると、終了間際の宇都宮#25ニュービルのアイソレーションを#10レイマンがブロックで弾き返し、7点ビハインドでハーフタイムに入った。

3Q 三河 50–54 宇都宮 (三河 20–17 宇都宮)

オーガストが10得点。4点差に追い上げ、勝負の最終Qへ

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#13須田がファウルを受けながら3Pシュートを沈める“4点プレー“でワンポゼッション差に迫る。宇都宮はすかさず#6比江島、#34ジェレットの得点で応戦するが、#0オーガストがカットインからバスケットカウントを奪う。

一進一退のこう着状態が続く中、#7長野と#11久保田のダブルガード体制でオフェンスに変化を加え、#7長野、#0オーガストのフリースローで5点差に追い上げる。さらに#7長野と#0オーガストの2メンゲームでバスケットカウントを獲得。残り3分に#10レイマンのボーナスで2点差に肉薄するが、宇都宮も簡単にはリードを渡さない。

終盤までお互いに引き下がらない互角の戦いを繰り広げ、4点ビハインドで最終Qに突入した。

 

4Q 三河 61–79 宇都宮 (三河 11–25 宇都宮)

3Pシュートで一気に突き放され、悔しいホーム2連敗

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野。

宇都宮#18鵤の3Pシュートで出鼻をくじかれる。宇都宮の強度の高いディフェンスの前に得点を伸ばすことができず、#6比江島の連続得点、#34ジェレットの3Pシュートで、開始3分半に11点のビハインドを背負う。

#19西田(優)がピック&ロールでインサイドを切り崩し、9点ビハインドで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、ターンオーバーから宇都宮#6比江島にフリースリー与えるも、“ブースターディフェンス“でフリースロー2本とも落とさせると、#19西田(優)がドライブ、スティールと攻守でチームを引っ張る。

しかし終盤、リバウンドで宇都宮に上回られ、オフェンスリバウンドから宇都宮#34ジェレットに立て続けに3Pシュートを決められて一気に15点差に突き放される。

#16西田(公)がアタックでフリースローを獲得するなど、最後までアリーナ一丸で勝利を目指すも、劣勢を覆すことができず、18点差で敗戦した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

ディフェンスに関しては昨日よりも良かった時間帯があったと思います。

ただ、オフェンスに関してはリズムを作ることができなかったことと、相手のディフェンスに対して、ボールをサイドチェンジすることを継続することができませんでした。

残りのシーズンの課題として、しっかり見つめ直したいと考えています。

 

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