◆サッカー◇高円宮杯Uー18プレミアリーグWEST第1節 静岡学園高1-1大津高(6日・時之栖) 静岡学園高が勝ち点3をあと一歩で逃した。リーグ開幕戦で昨年の王者・大津高と対戦した静学は、後半11分にFW佐々木雄基(3年)が先制ゴール。しか…
◆サッカー◇高円宮杯Uー18プレミアリーグWEST第1節 静岡学園高1-1大津高(6日・時之栖)
静岡学園高が勝ち点3をあと一歩で逃した。リーグ開幕戦で昨年の王者・大津高と対戦した静学は、後半11分にFW佐々木雄基(3年)が先制ゴール。しかし、後半終了間際のセットプレーで失点し、1―1と引き分けた。次節(12日)はアウェーで鳥栖U―18と対戦する。
白星発進まで、あと少しだった。静学は後半アディショナルタイムの48分、FKから追いつかれた。直後の試合終了の笛に、イレブンはガックリ。主将のMF篠塚怜音(3年)は「勝ち切れそうで勝ち切れなかった。まだまだです」と口元を引き締めた。
気持ちが入っていた。昨年は大津に2連敗。この日と同じ時之栖で行われた6月のホーム戦では、ハイプレスに圧倒されて自陣からボールを運べず、1―8で惨敗を喫した。同じ失敗は繰り返さない。借りを返そうとGK有竹拓海(3年)は「自分たちのサッカーをやれば勝てる」と自信を持って臨んだ。
その言葉通り、イレブンは王者と互角に戦った。DF陣は冷静にプレスをかわしてパスをつなぎ、中盤で奪われても、追いかけて奪い返した。「守備の練習もかなりやってきました」とMF山県優翔(3年)。そして後半11分、右サイドを崩して佐々木が先制弾。1分前に同じ角度のシュートを外しており、「今度は抑え気味に、いい感じで打てました」と反省を生かした。
だが、終盤は相手の圧力にミスが増え始め、リベンジ達成目前で同点弾を許してしまった。「勝って終わりたかった。そうすれば、もっと大きな自信になっていた。でも、これがプレミア」と川口修監督(51)は話した。
「勝てた試合。惜しかった」と佐々木。この悔しさを次の鳥栖戦につなげる。「優勝するために勝ち点3にこだわっていきたい」と山県。王者を追い詰めた手応えを生かして、次こそ勝つ。(里見 祐司)