「F1・日本GP・決勝」(6日、鈴鹿サーキット) レッドブルに移籍しての初戦となった角田裕毅(23)は12位となり、2年連続の入賞(10位以内)はならなかった。ポールポジション(PP)からスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン…
「F1・日本GP・決勝」(6日、鈴鹿サーキット)
レッドブルに移籍しての初戦となった角田裕毅(23)は12位となり、2年連続の入賞(10位以内)はならなかった。ポールポジション(PP)からスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季初優勝、通算64勝目を挙げた。観衆は11万5000人で、開幕した4日からの3日間の合計が26万6000人となり、ともに鈴鹿サーキットにおける2009年のF1日本GP再開以降の最多記録となった。
サーキットに咲き誇る桜のような満開の走りはできなかった。それでも角田は及第点を与えた。「複雑な気持ち。1戦目にしては悪くはなかった。ただ、ホームGPだけにポイントを取りたかった」。レッドブルデビュー戦を終え、課題と収穫を口にした。
見せ場は1周目だった。14番手から出て、リアム・ローソン(ニュージーランド)を抜き去った。開幕2戦での不振に伴い、自身と交代した相手には負けられない。ただ、その後は我慢を強いられ続け、10位との5秒ほどの差を最後まで埋められなかった。
レッドブルはコンストラクターズ(製造者)部門で6度のタイトルを誇る。2年ぶりの王座奪還は至上命題だ。23歳の両腕にかかる期待と重圧は計り知れないが「まだ1戦しか終わっていない。焦らず徐々に。学んでいることはいい方向性だと思う」と前を向いた。
11万5000人の大声援を「日本の注目度は上がっている。この勢いを無駄にせず、もっと上を目指せるようにしたい」とパワーに変えた23歳。次は2021年にF1デビューを果たしたバーレーン。1週間後、中東から満開の便りを届ける。