「巨人0-1阪神」(6日、東京ドーム) 虎のホープが伝統の一戦で大きな一歩を記した。阪神・門別啓人投手(20)が今季2度目の先発で5回2/3を5安打無失点に抑え、待望のプロ初勝利を挙げた。リリーフ陣も会心のリレーで1-0の完封勝利。シーズ…
「巨人0-1阪神」(6日、東京ドーム)
虎のホープが伝統の一戦で大きな一歩を記した。阪神・門別啓人投手(20)が今季2度目の先発で5回2/3を5安打無失点に抑え、待望のプロ初勝利を挙げた。リリーフ陣も会心のリレーで1-0の完封勝利。シーズン最初の巨人3連戦3連勝は2004年以来、21年ぶりとなり、単独首位に浮上した。開花の時を迎えた若き左腕が、藤川阪神の未来を切り開いていく。
門別の母・実保さんはスタンドからプロ初勝利を見届けた。「ホッとしました。本当に良かったなと思って、力が抜けちゃいました」。ヒーローインタビューを受ける姿にも感激で涙が止まらない。「めっちゃ号泣でちゃんと見られなかったんです」。試合後は「ナイスピッチ。初勝利おめでとう」と祝福メッセージを送ったという。
午前7時に北海道の自宅を出発し、親族7人で観戦。「前回(3月30日・広島戦)と違って立ち上がりからテンポが良かったんですよ。でも1-0で、生きた心地しなかったです(笑)。もうお願いお願いって」と祈るように戦況を見つめた。
今後に向けては「ケガなく、トレードマークの笑顔を忘れないで。1軍に長くいられるように」とエール。今年の交流戦はエスコンフィールドで開催される。「みんな待ってます」と凱旋登板を心待ちにしていた。