◆プレミアリーグ第31節 フラム3-2リバプール(6日、英ロンドン、クレーバン・コテージ) 第31節が前日に引き続き4試合行われ、日本代表主将の遠藤航(32)が所属するリバプールはアウェーで10位フラムと対戦。前日に2位アーセナルがエバート…

◆プレミアリーグ第31節 フラム3-2リバプール(6日、英ロンドン、クレーバン・コテージ)

 第31節が前日に引き続き4試合行われ、日本代表主将の遠藤航(32)が所属するリバプールはアウェーで10位フラムと対戦。前日に2位アーセナルがエバートンとのアウェー戦で不覚の1-1ドロー。勝ち点を2点落とし、首位リバプールが勝てばその差がさらに「14」と開く試合。4月中の優勝も視野に入り、今季はクローザーとして定着した遠藤はこの試合もベンチスタートとなった。

 先制点は前半14分、マック・アリスターが右足で放った豪快なミドルがフラム・ゴールに突き刺ささった。アウェー席を埋めたサポーターが”我々がリーグ優勝だ!”と大声でチャントした。

 だが、ここから悪夢のような逆転劇が起こった。前半23分、前節からアレクサンダー=アーノルドの代役で右SBとなったジョーンズが右サイドからのクロスをクリアし損ねて、そのボールにフラムFWセセニョンが左足のボレーを合わせて同点。すると同32分にはリバプール左SBロバートソンが自陣で送った横パスがゴール前のフラムFWイウォビの足元へ。1本目のシュートは防いだが、こぼれ球が再びイウォビの足元へ収まると、左足で放った2本目のシュートがゴールネットを揺らしてフラムがあっという間に逆転した。

 さらには5分後の同37分、フラムFWカルバーリョがゴールを背にして右足でボールを引っ掛けると、同時に見事なターンを決めて右足を振り抜き3点目。今季の優勝が確実視されるリバプールがわずか15分間で3ゴールを許し、前半に3-1と2点のリードを許した。

 後半リバプールのスロット監督はディアス、エリオット、ヌニェス、キエーザ等、攻撃的選手を次々と投入してゴールを狙うが、後半32分にディアスが返した1点止まり。結局3-2で敗れ、9月14日にホームで行われたリーグ戦以来26試合続いていた無敗記録がストップ。終始ゴールを追いかける展開となり、遠藤には出番がなかった。

 スロット監督は15分間で3点失点したことについて「全く予期していなかった。そんなことは今季初めて起こったことだ。だから今日の結果となった」とさばさばと語った後、「後半はたたみかけ、次々とチャンスを作った。うち本来のパフォーマンスだった」と続け、次戦につながるプレーがあったことを好材料とした。リバプールは今季2敗目を喫したが、2位アーセナルとの差は依然として2ケタの「11」。4月中の優勝の可能性に待ったがかかった形になったが、今後はリーグ戦のみの戦いとなり、残りの7試合に全力を傾けるだけとなっている。