プレミアリーグ第31節、フルアムvsリバプールが6日にクレイブン・コテージで行われ、ホームのフルアムが3-2で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場はなかった。 首位のリバプールは前節、エバートンとのマージーサイド・ダービ…

プレミアリーグ第31節、フルアムvsリバプールが6日にクレイブン・コテージで行われ、ホームのフルアムが3-2で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場はなかった。

首位のリバプールは前節、エバートンとのマージーサイド・ダービーをジョタのゴールによって1-0の勝利。公式戦連敗と不振に陥っていたなかでバウンスバックに成功。この勝利でまた一歩リーグ制覇に近づいた。

今節は先に試合を行ったアーセナルがドローに終わり、より勝ち点差を広げるチャンスを得たなか、9位のフルアムとのアウェイゲームで連勝を目指した。スロット監督はダービーからルイス・ディアスに代えてガクポを起用した以外、同じメンバーを継続。引き続きカーティス・ジョーンズが右サイドバックに入った。

立ち上がりはムニス、セセニョンのボックス内での連続シュートなどホームのフルアムが押し込む攻撃を仕掛けたが、リバプールが徐々にゲームを落ち着かせていく。

すると14分、ハーフウェイライン付近でグラフェンベルフからパスを受けたマク・アリスターが馬力のある仕掛けでDFを振り切ってボックス付近まで運んで右足を一閃。この強烈なシュートがゴール左上隅に突き刺さった。

背番号10のスーペルゴラッソでファーストチャンスを先制点に結びつけたリバプール。しかし、主導権を掌握するまでには至らずに開かれた展開を許すと、同点ゴールを奪われる。

23分、ベルゲが右のハーフスペースを持ち上がって局面を変えると、右サイドのカスターニュがシンプルにクロス。ファーでクリアを試みたジョーンズのミスにボックス中央で反応したセセニョンが抑えの利いた左足ダイレクトシュートをニア下へ突き刺した。

1-1のイーブンに戻った試合はここからホームチームへ傾く。32分、リバプールのビルドアップの局面でロバートソンの軽率な内側へのパスをイウォビがカット。1度目のシュートはDFのブロックに遭うが、クリアボールをボックス左で拾い直して放った左足シュートがロバートソンにディフレクトしてコースが変わってゴールネットに突き刺さった。

これで試合を引っくり返したフルアムは続く37分にもゴールを奪う。セットプレー流れでボックス手前左で浮き球に反応したムニスがDFファン・ダイクとの駆け引きを制して入れ替わり、右足の対角シュートをゴール左下隅に突き刺した。

失点後も相手にインテンシティ上回られ、自陣でも軽率なミスが目立ったリバプール。低調な前半45分を受けて、大きな修正が必要かに思われたが、後半も同じメンバーで臨んだ。それでも、立ち上がりの48分にはサラーのスルーパスのこぼれに詰めたジョタがゴール前に抜け出し、GKレノに好守を強いる決定機を作り出す。

ただ、早い時間帯にゴールを奪えないとみるや、55分には存在感を欠いたガクポとソボスライを下げてディアス、エリオットを同時投入したリバプール。64分にはこの試合初めてサラーにシュートチャンスが訪れるが、ここは仕留め切れない。

67分にはジョタとコナテを下げてブラッドリー、ヌニェスを同時投入すると、この交代策が2点目をもたらす。72分、相手陣内でのボール奪取から中央で横パスを受けたブラッドリーがペナルティアーク付近まで運んでDFを引き付けてディアスに正確なスルーパスを供給。これをディアスが冷静に流し込んだ。

この直後にフルアムが3枚替えを敢行し立て直しを図るも、試合の流れは完全にリバプールへ傾く。79分にはボックス右でボールを受けたエリオットが鋭い左足シュートを枠の左へ飛ばすが、これは惜しくも枠に嫌われる。

スロット監督は82分、ロバートソンを下げてキエーザを投入し、攻撃的な3バックの形でゴールを目指していく。後半終盤はフルアムもロングカウンターでチャンスを作り出して一進一退の攻防が続くなか、後半アディショナルタイムにはボックス内でキエーザ、エリオットと枠内シュートを飛ばしたが、いずれもGKレノのセーブに阻まれた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、最終的には1点差に迫ったもののフルアムに逆転負けのリバプールは、2位以下に勝ち点差を縮められる結果となった。

フルアム 3-2 リバプール

【フルアム】

ライアン・セセニョン(前23)

アレックス・イウォビ(前32)

ロドリゴ・ムニス(前37)

【リバプール】

アレクシス・マク・アリスター(前14)

ルイス・ディアス(後27)