【セリエA】パルマ 2-2 インテル(日本時間4月6日/エンニオ・タルディーニ)【映像】突然変異ループ弾→テュラム父が「なんじゃそれ」の表情 世界最速でワールドカップ出場を決めた日本代表の守護神でも、完全に“お手上げ”の失点だ。奇想天外な軌…

【セリエA】パルマ 2-2 インテル(日本時間4月6日/エンニオ・タルディーニ)

【映像】突然変異ループ弾→テュラム父が「なんじゃそれ」の表情

 世界最速でワールドカップ出場を決めた日本代表の守護神でも、完全に“お手上げ”の失点だ。奇想天外な軌道を描いたループシュートに対して、パルマのGK鈴木彩艶は反応できず。珍ゴールを決めたフランス代表FWの父親で現地観戦していたセリエAのレジェンドは、納得いかない様子だった。

 パルマはセリエA第31節でインテルと対戦。15分に失点すると、前半終了間際の45分には左サイドを崩されて、追加点を許してしまう。ボックス内の左からインテルのMFヘンリク・ムヒタリアンが折り返すと、中央で待っていたFWマルキュス・テュラムが右足で合わせた。横方向からのボールをインサイドキックで合わせるシンプルな形だったが、シュートはジャストミートせず。しかし、当たり損ないのキックがループシュートに“突然変異”したのだ。

 奇想天外なフィニッシュワークに、鈴木はまったく反応できず。シュートを放ったテュラム本人も呆然と立ち尽くしたままボールの軌道を見守ると、そのままゴールマウスに吸い込まれていった。

 明らかなミスキックがまさかの珍ゴールとなり、テュラムは手で口を抑えて驚きを隠せない様子。その直後、現地観戦していた父親のリリアン・テュラム(元フランス代表DF)が、口を一文字に結んだまま首を横に振る姿が中継に映った。実況・北川義隆氏が「テュラム、生まれ故郷のパルマに帰って、お父さんは納得していませんがゴールです」と伝えると、解説・細江克弥氏も「お父さんも『なんだそれ』という顔をしていましたね」と笑った。

 この一部始終にはファンも注目。ABEMAのコメントやSNSでは、「ザイオンお手上げだなこれは」「ザイオン可哀想」「こんなトリッキーなのは流石にザイオンも無理やな」などと鈴木に同情的な声が上がり、さらに「リリアン懐疑的な顔してて笑う」「父ちゃん怒ってて草」「パパすごい顔してるけど、良く決めた笑」「パパは納得いかず」など親子関係にも注目が集まった。

 インテルのマルキュスに加えてユベントスのMFケフラン・テュラムの父親でもあるリリアン・テュラムは、可能な限り試合を現地観戦し、試合後に“辛口レビュー”を送るという。北川氏は「弟・ケフランに対して兄貴・マルキュスは『弟のプレーはそんなに悪くないんだけど、厳しいんだよね』と言ってましたが、今日は兄貴へのほうに厳しいかもしれませんね」と親子エピソードを紹介。ゴール後にチームメイトに祝福されたテュラムは“パパの目”が気になっていたのか、ややばつが悪そうだった。

 さらに後半開始直前に北川氏は、「ちなみに」と切り出し、「ああいうシュートをイタリアではゴロンゾと言うんです。いわゆる美しくないゴール、偶然のゴールという意味」と豆知識を紹介した。

 なお、トリッキーなゴールが生まれた一戦は、パルマが60分と69分の連続ゴールで2ー2の引き分けに持ち込み、優勝争いをするインテルから貴重な勝点1を奪取している。

(ABEMA de DAZN/セリエA)