第85回桜花賞・G1は4月13日、阪神競馬場の芝1600メートルで行われる。 昨年の阪神JFを制したアルマヴェローチェ(牝3歳、栗東・上村洋行厩舎、父ハービンジャー)が中心となる。その前走は初めてのマイル戦だったが、センスの良さで対応して…

 第85回桜花賞・G1は4月13日、阪神競馬場の芝1600メートルで行われる。

 昨年の阪神JFを制したアルマヴェローチェ(牝3歳、栗東・上村洋行厩舎、父ハービンジャー)が中心となる。その前走は初めてのマイル戦だったが、センスの良さで対応して差し切った。今年初戦になるが、ひと追いごとに良化を示しており、仕上がりも順調。1週前追い切りに乗った岩田望来騎手も「相手よりも、自分自身の競馬ができれば結果はついてくる」と自信を見せた。

 別路線からは2戦2勝のエリカエクスプレス(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父エピファネイア)に注目したい。フェアリーSはレースレコードで勝ち切り、能力の高さは相当なものがある。1週前追い切りで自己ベストを大きく更新し、さらにパワーアップしている。

 エンブロイダリー(牝3歳、美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)も、前走のクイーンCでの勝ち時計は優秀。マイラーとして高い資質がある。この中間は早めに栗東入りしてカイバ食いが良化していて、滞在効果も十分に見込める。

 昨年のアルテミスSを勝ったブラウンラチェット(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父キズナ)は阪神JFを16着と大敗したが、馬体減と道中で不利があり敗因は明白だ。こちらも栗東に滞在して状態は良さそう。力を出し切れば巻き返しがあっていい。

 報知杯フィリーズレビューを勝ったショウナンザナドゥ(牝3歳、栗東・松下武士厩舎、父キズナ)は、関東への輸送で体を減らしたクイーンCを除くと堅実な走り。マイルでは折り合いがカギになるが、上位争いに食い込める。

 チューリップ賞を勝ったクリノメイ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎、父オルフェーヴル)は外枠発走となった阪神JFは崩れたが、前走で力を見せた。並ぶと勝負根性を出す馬で、接戦の形になれば侮れない。