◆柔道 全日本選抜体重別選手権 最終日(6日・福岡国際センター) 男子100キロ級は昨年世界選手権銅メダルで20歳の新井道大(東海大)が初優勝した。決勝では増地遼汰朗(京葉ガス)に延長戦の末、内股で一本勝ちした。畳の上で大の字になり「本当に…
◆柔道 全日本選抜体重別選手権 最終日(6日・福岡国際センター)
男子100キロ級は昨年世界選手権銅メダルで20歳の新井道大(東海大)が初優勝した。決勝では増地遼汰朗(京葉ガス)に延長戦の末、内股で一本勝ちした。畳の上で大の字になり「本当にうれしかったです」と涙を流した。畳を降りたあとは、人気ユーチューバー「サワヤン」の決めポーズで、プロ野球DeNA・牧秀悟らの本塁打後のパフォーマンスにもなっている「デスターシャ」を披露した。
思わぬ試練を乗り越えた。2週間前にノロウイルスに感染。体重は5キロ減り、稽古再開は大会1週間前。逆境をはね返しての初Vに「言い訳にしていたら勝てないので、万全な状態でなくても勝ちきることが大事と思っていました」と、うなずいた。
2023年12月のグランドスラム(GS)東京大会で2位となり、昨夏パリ五輪の代表候補の一角で急浮上した。しかし、その後は勝ち続けることはできず、21年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)がパリ五輪代表を勝ち取った。悔しさはありつつも、「(五輪代表争いの)そういう経験をしただけです。もう(3年後の)ロサンゼルス五輪のことを考えたいです」と切り替えている。“ポスト・ウルフ”と期待される20歳のホープは「『日本の100キロ級は新井道大』と言われることを自分の中に思い浮かべて、しっかり稽古を積んでいきたいです」と誓った。