初戦は12位で終えた角田。次戦のバーレーンでは順位を上げたいところだ(C)Getty Images 4月6日、F1第3戦日本GPが鈴鹿サーキットで開催され、レッドブルでの初戦となった角田裕毅は12位に終わった。前日の予選ではQ3進出を逃し、…
初戦は12位で終えた角田。次戦のバーレーンでは順位を上げたいところだ(C)Getty Images
4月6日、F1第3戦日本GPが鈴鹿サーキットで開催され、レッドブルでの初戦となった角田裕毅は12位に終わった。前日の予選ではQ3進出を逃し、14番グリッドからスタートした決勝ではレースを通して中断での周回が続いたことで、期待された母国でのポイント獲得とはならなかった。
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日本GP直前、角田のレッドブル昇格という決定が下され、キャリア5年目にしてトップチームで走るチャンスを掴んだ。地元ファンの大声援の後押しを受け臨んだ鈴鹿だったが、予選、決勝とも快心の内容とは言い難く、ほろ苦い新天地初戦となった。
そして、グランプリ開催前から話題の1人となっていた角田の日本GPの結果には、海外メディアでもシビアな見解を伝えている。
英モータースポーツサイト『THE RACE』では、レースを制した新チームメイト、マックス・フェルスタッペンの結果と比較し、「ツノダにはもともと、高みに上ることは期待されなかったが、鈴鹿では随所にスピードとマシンへの馴染みやすさが見て取れた」と指摘。だが一方では、「それだけに、土曜の予選でのパフォーマンス不足が原因となった12位という地味な結果は、移籍初戦としては実に物足りない内容だった。しかも、それが彼のホームである日本のファンの前で起きたことを思えば、なおさらだ」とも振り返っている。
他に、米国メディア『Motorsport.com』も日本人ドライバーに厳しい評価を送る。「ユウキ・ツノダにとって、レッドブルでのスタートは理想的なものとは言えなかった」と綴っており、その上で、「序盤には有望な兆しも見られたし、少なくともマシンをコース上にとどめることはできていた。だが、週末全体を通じて事実上すべてを無駄にしてしまったのは予選Q2でのことだった」と主張する。
前日でのタイムの伸び悩みをフォーカスする同メディアは、「まともなラップをまとめることができず、Q1のタイムすら更新できなかった。そして、それはつまりまだ伸びしろがあることを示している反面、そろそろ結果を出し始めなければならないという現実もある」と見通すとともに、「初戦に関しては、少なからず“許容”されるべきだろう。なにしろ彼は、まずマシンに慣れる必要があったのだから」と擁護も。
だがその上で、「ツノダにはもっとマシンに乗る時間が必要。しかし、それを与えられる余裕はあるのか?」などと問いかけている。
大きく環境が変わり、1年ぶりの鈴鹿でのレースだったが、消化不良気味の結果となってしまった角田。週末に開催となるバーレーンGPでのパフォーマンスも引き続き、大きな注目を集めることになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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