大相撲の春巡業が6日、富山市で行われた。大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が、関脇・大栄翔(追手風)らと12番取った。得意の右四つではない、左四つで寄り切るなど多彩な攻めに挑戦。「試しながら自分の感覚でやっていきたい」。一方で右を差し、左上手をつかん…

 大相撲の春巡業が6日、富山市で行われた。大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が、関脇・大栄翔(追手風)らと12番取った。得意の右四つではない、左四つで寄り切るなど多彩な攻めに挑戦。「試しながら自分の感覚でやっていきたい」。一方で右を差し、左上手をつかんで寄り切るなど力強さも健在で11勝した。

 春巡業で相撲を取るのは2度目で、「少しずつやっていく」と強調。昨年九州場所で初優勝したが、カド番だった春場所は8勝7敗と苦しんでいる。一方で初場所まで同じ大関だった豊昇龍(立浪)は初場所後に横綱になり、大関・大の里(二所ノ関)は春場所V。それでも「全部経験。長い人生でうまくいかないこともある」と前を向いた。

 克服のためには「自分の現状を理解することが大切」。ドジャース・大谷翔平投手が花巻東1年時に作成した目標達成への道のりを示した全81マスのマンダラチャートを例に、「必要なパズルピースを組み立てていくことが重要」だという。実際に書くことはないが、脳内で課題を把握。稽古を重ねて克服し、復活Vへの手がかりをつかむ。