大相撲の春巡業が6日、富山市で行われた。同市出身の元大関で三段目の朝乃山(高砂)は約4000人から大きな歓声を浴びる中、土俵上でファンの質問に答えるなど交流。取組も行った。「立山を見ると帰ってきたんだなと思う」としみじみ。幕下以下の力士は…

 大相撲の春巡業が6日、富山市で行われた。同市出身の元大関で三段目の朝乃山(高砂)は約4000人から大きな歓声を浴びる中、土俵上でファンの質問に答えるなど交流。取組も行った。「立山を見ると帰ってきたんだなと思う」としみじみ。幕下以下の力士はサインができない慣例のため「書いてあげたいけれど我慢しないといけない」と胸中を明かした。

 関取(十両以上)が着けられる白まわしではなく、黒まわしで参加。「黒まわしは違和感があった。来年にもし富山で巡業が行われたら、白まわしで出たい」。昨年7月の名古屋場所で左膝を大けがし、3場所連続で全休した。復帰した3月の春場所で三段目優勝。夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)は幕下復帰が確実で、「今年中に幕内に復帰することが目標」。

 会場では横綱・豊昇龍(立浪)ら幕内時代のライバルからエールを受けた。4日に相撲を取る稽古を再開するなど膝の状況は少しずつ良くなっているが、稽古は慎重に行っているという。