焼津みなとマラソンが6日、静岡・焼津市の焼津漁港新港発着で行われ、ハーフマラソン(21・0975キロ)の上位2人の合計タイムで争う大学対抗ペアマラソンは、国学院大が2時間6分21秒で優勝した。田中登馬(4年)が1時間3分8秒で個人2位、鎌…
焼津みなとマラソンが6日、静岡・焼津市の焼津漁港新港発着で行われ、ハーフマラソン(21・0975キロ)の上位2人の合計タイムで争う大学対抗ペアマラソンは、国学院大が2時間6分21秒で優勝した。田中登馬(4年)が1時間3分8秒で個人2位、鎌田匠馬(4年)が1時間3分13秒で個人6位だった。2時間6分22秒で2位の中大に1秒差で勝ち、副賞の「ミナミマグロ一本」をゲットした。青学大の平松享祐(3年)が大会新記録の1時間3分2秒で個人優勝。昨年大会は運営ミスでコースが短くなってしまい、大学対抗ペアマラソンのタイムは参考記録扱いとなったが、今年は問題なく終わった。
24年度の学生3大駅伝2冠で第101回箱根駅伝(1月2、3日)は3位だった国学院大が、さらなる高みを目指す25年度で絶好のスタートを切った。今年の箱根駅伝では、いずれも16人の登録メンバーに入れなかった田中と鎌田が最上級生になった責任と意地を見せた。
「僕と鎌田は昨年も出場して3位で悔しかったので、鎌田と『優勝しよう』と話していていました。前田(康弘)監督から『マグロ、取ってこい』と言われ、チームのみんなからも『マグロ取ってきてね』と期待されていたので、本当にうれしいです。みんなで食べたいです」と田中は笑顔で話した。
前田監督は「田中と鎌田は4年生らしく、いい仕事をしてくれました。駅伝シーズンでもいい仕事を期待したい」と高く評価した。国学院大は、箱根駅伝の後、2月の宮古島大学駅伝で優勝。3月のエキスポ駅伝でも大学トップの3位と健闘した。「どんな大会でも勝つことは大事。チームに勢いがつきます」と前田監督は言葉に力を込めて話した。
国学院大は24年度の学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(昨年10月14日)、同第2戦の全日本大学駅伝(昨年11月3日)で快勝。最終戦の箱根駅伝では初優勝と史上6校目の3冠を目指して挑んだ。優勝の青学大、2位の駒大に敗れたが、最終10区で早大を逆転して3位に食い込み、意地を見せた。昨季まで4年間、国学院大を引っ張った平林清澄(現ロジスティード)、山本歩夢(現旭化成)らが卒業したが、今季も戦力は充実。上原、青木瑠郁(4年)、高山豪起(4年)、野中恒亨(3年)、辻原輝(3年)らは主要区間で他校のエースと対等に戦う力を持つ。昨季は3大駅伝で出番がなかった田中、鎌田らが着実に力をつけ、選手層は厚く、つなぎ区間の人材も豊富だ。
新年度のチームスローガンは「はばちかす~想いの継承、そして確信へ~」。チーム目標は「箱根駅伝総合優勝」を掲げる。新主将の上原は「『はばちかす』は僕の出身の沖縄の方言で『名をとどろかせる』などの意味があります。チーム目標のためにチーム一丸となって頑張ります」ときっぱり話す。
焼津から箱根へ。25年度、国学院大が勢いよく走り出した。
◇焼津みなとマラソン大学対抗ペアマラソン上位成績
<1>国学院大 2時間6分21秒
<2>中大 2時間6分22秒
<3>東京国際大 2時間6分37秒
<4>青学大 2時間6分51秒
<5>山梨学院大 2時間9分13秒
<6>中央学院大 2時間9分48秒