「柔道・全日本選抜体重別選手権」(6日、福岡国際センター) 女子70キロ級決勝が行われ、田中志歩(JR東日本)と、寺田宇多菜(JR東日本)が対戦した。 決め手を欠き、開始2分も立たないうちに両者指導2が入った。同じ所属で稽古場も同じ。互い…
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(6日、福岡国際センター)
女子70キロ級決勝が行われ、田中志歩(JR東日本)と、寺田宇多菜(JR東日本)が対戦した。
決め手を欠き、開始2分も立たないうちに両者指導2が入った。同じ所属で稽古場も同じ。互いの手の内を知り尽くしているだけに、勝機が見つからない。そのままゴールデンスコアの延長戦に突入し、4分19秒が経過したところで指導3つ目。両者に反則負けが申告された。
大会結果としては両者2位の扱い。優勝者なしは、昭和41年から始まった前身を含め、全日本選抜体重別選手権史上初の珍事となった。
試合後のミックスゾーンでは、田中、寺田ともに勝利の喜びも負けた悔しさもない複雑な表情を浮かべた。田中は「自分の展開を作ることができなかった」とし、寺田は「勝ちたい気持ちがあったけど、いいところをつかめなかった」と振り返った。