◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 最終日(5日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇6365yd(パー72)男子メジャー「マスターズ」を翌週に控えるコースで「楽しみながらプレーすることはできた」と、今大会初出場…

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 最終日(5日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇6365yd(パー72)
男子メジャー「マスターズ」を翌週に控えるコースで「楽しみながらプレーすることはできた」と、今大会初出場の倉林紅(くらばやし・こう)は振り返った。予選ラウンドからオーガスタナショナルGCに舞台を移した、18ホールの決勝ラウンド。1アンダー27位からスタートして1バーディ、5ボギーの「76」で通算3オーバー30位に順位を落とし「一番は悔しい気持ちが大きい」と感情をあらわにしたのも、特別な場所ゆえだろう。

そもそもこの舞台に「まさか立てるとは思わなかった」と言うだけに、不満な結果にも充実感が漂う。マスターズ開催時と比べれば、当然 “閑散”としていたが「日本の試合に出た時よりもたくさんの人がいて。朝一番のティショットでも、『こんなに人がいるんだ』ってなった」。緊張気味だった朝イチの1Wショットが右フェアウェイバンカーにつかまり、ボギー発進になっても「途中のホールも結構たくさんのパトロンの方がいて。盛り上げてくれるというか、そういう部分でもすごく楽しかった」という。
1月中旬に招待状が届いた大会で初日「78」で68位と出遅れながら、自己ベストスコアタイの「65」で巻き返し、予選ラウンドをギリギリで突破した。「これからのゴルフ人生における大きな経験になった」と自信をのぞかせる。

宮城・東北高を昨春に卒業した19歳は今年、3度目となる国内プロテストに9月の2次から挑戦する。2023年は最終テストに1打届かず2次で敗退、24年は最終に進んで合格ラインに5打届かなかった。2005年度生まれで、米ツアールーキーの馬場咲希と同世代。「ほかの同い年の子も活躍しているのを見ていた中で、こういうチャンスをいただけた。今年はチャンスをしっかり掴めるように、来年はプロとして新しいスタートができるように頑張りたい」。夢の舞台で諦めず、最終ラウンドまで“完走”したことを飛躍の糧にする。 (ジョージア州オーガスタ/石井操)