「フィリーズ1-3ドジャース」(5日、フィラデルフィア) 大谷翔平投手が「1番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球。2試合ぶりのノーヒットだったが、開幕からの連続出塁試合を10に伸ばした。佐々木朗希投手がメジャー3度目の先発で五回途中…

 「フィリーズ1-3ドジャース」(5日、フィラデルフィア)

 大谷翔平投手が「1番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球。2試合ぶりのノーヒットだったが、開幕からの連続出塁試合を10に伸ばした。佐々木朗希投手がメジャー3度目の先発で五回途中3安打1失点、与四球2、奪三振4。初勝利はならなかったが、投球内容に改善の兆しが見えた。チームは前日の敗戦で開幕からの連勝は8で止まったが、この日は逆転勝ちでナ・リーグ最高勝率の座を守った。

 大谷は前日に続き、打席に立つたびに敵地ファンからブーイングを浴びた。初回の打席は右腕ノラに空振り三振。カウント1-1から2球連続で投じられた低めのナックルカーブにバットは空を切った。

 ドジャースは佐々木が初回に連打から内野ゴロの間に1点を先制されたが、二回にK・ヘルナンデスが左越え逆転2ランを放つ。

 大谷は1点リードの三回の打席で四球を選び、開幕から10試合連続出塁を達成。続くベッツの左前打で無死一、二塁の好機を作ったが、T・ヘルナンデスが遊ゴロ併殺に倒れるなど、無得点に終わった。五回の打席は1ストライクからナックルカーブを打って二ゴロだった。

 佐々木は五回途中3安打1失点で降板。五回無死一、二塁のピンチで登板した2番手バンダが後続を抑える。六回にはドジャースにコンフォートの2号ソロが飛び出し、リードを2に広げた。

 大谷は七回2死走者なしの第4打席で2番手右腕ロスの初球を打って中飛。甘く入った153キロの直球を高々と打ち上げた。打球速度178キロ。紙一重のスイングだった。

 ドジャースは前日の試合で終盤の大谷らの盗塁死が影響して1点差負け。開幕からの連勝は8で止まった。この日も先発佐々木が初回に失点したが、直後に逆転に成功して逃げ切り勝利。佐々木は二回から四回まで12打者連続ノーヒット。五回にピンチを招き、降板したが、リリーフ陣が踏ん張って連敗を許さなかった。