◆Vリーグ女子プレーオフ決勝 ブレス浜松2―3信州(5日・船橋アリーナ) レギュラーシーズンを首位で終えたブレス浜松は同3位の信州にフルセットの末に敗れ、リーグ初代女王の座を逃した。序盤から接戦となったが、第4セットからサーブ力の差が表れて…

◆Vリーグ女子プレーオフ決勝 ブレス浜松2―3信州(5日・船橋アリーナ)

 レギュラーシーズンを首位で終えたブレス浜松は同3位の信州にフルセットの末に敗れ、リーグ初代女王の座を逃した。序盤から接戦となったが、第4セットからサーブ力の差が表れて失速。最終第5セットは7―15の完敗だったが、2019年に就任し、初のプレーオフに導いた浜田義弘監督(52)は「少しずつやりたいことが現実化している」と手応えをつかんだ。

 全力は尽くした。涙が止まらないブレス浜松の選手たちに、応援席をターコイズブルーで染めたファンは拍手を送った。アウトサイドヒッター(OH)、アンドラデ・レイレライニ(24)は「今までバレーをしてきた中で一番悔しい」とうつむいた。

 今季レギュラーシーズンでは3勝1敗と圧倒した信州に雪辱を許してしまった。第1セットを奪われ、続く第2、3セットはサーブを軸に巻き返したが、第4セットから信州がセッターの横田実穂主将(27)を出場させると流れを奪われた。

 初のプレーオフ進出は収穫だったが、OH早川京美(24)は「勝ち切らなくては意味がない」と満足せず、浜田監督は「来年に向け、忘れものを取りに行きたい」と優勝を誓った。(甲斐 毅彦)