◆明治安田J2第8節 札幌1―0徳島(5日・プレド) 北海道コンサドーレ札幌が闘志を呼び戻し、8試合目でホーム初白星を挙げた。後半アディショナルタイム(AT)5分、MF長谷川竜也(31)の左クロスにDF家泉怜依(25)が頭で決勝点。徳島を1…

◆明治安田J2第8節 札幌1―0徳島(5日・プレド)

 北海道コンサドーレ札幌が闘志を呼び戻し、8試合目でホーム初白星を挙げた。後半アディショナルタイム(AT)5分、MF長谷川竜也(31)の左クロスにDF家泉怜依(25)が頭で決勝点。徳島を1―0で下し、今季初完封を果たした。過去7戦は冷静に戦況を見る場面が多かった岩政大樹監督(43)だが、相手選手と額を突き合わせて応戦。指揮官の戦う姿勢に選手が応えた。

 狙い澄ました一撃が、ゴールへ吸い込まれた。0―0の後半AT5分、前線まで上がってきた家泉は好機をうかがっていた。「時間もなかったので、一発いってやろうと」。練習から繰り返してきた形のクロスが左の長谷川から上がると、相手DFに競り勝ち頭で決めた。「絶対来るなと思っていたので。いいボールが来て決められて良かった」と笑みをこぼした。

 DFの中心として、今季初の無失点に喜びを倍増させた。「ボランチと(DFライン)の間のスペースを使われていた」という課題を改善するため「ビビらずにラインを上げてコンパクトさを意識した」と引かなかった。セカンドボールを回収し続け、波状攻撃へつなげた。ファウルを取られても「これまでは、そこまでもいけてなかった」と接触を恐れずに戦い、主導権を渡さなかった。

 開幕から3戦はスタメンを外れたが「紅白戦でもスタメン組を相手にしていたので、レベルアップしまくってる」と前向きに取り組んだ。DF大崎玲央の負傷で巡ってきたチャンスを生かし、守り続けた。勝利の立役者となっても「勝ったからOKじゃない。ここからは1回も負けられない気持ちでやっていきたい」と危機感を忘れてはいなかった。