◆第27回ドバイシーマクラシック・G1(4月5日、ドバイ・メイダン競馬場・芝2410メートル) 昨年の日本ダービー馬で、今年初戦のアメリカJCCを快勝して臨んだダノンデサイル(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)が、海外初出走で勝…

◆第27回ドバイシーマクラシック・G1(4月5日、ドバイ・メイダン競馬場・芝2410メートル)

 昨年の日本ダービー馬で、今年初戦のアメリカJCCを快勝して臨んだダノンデサイル(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)が、海外初出走で勝利。1着賞金348万米ドル(約5億4644万円)を獲得した。4、5番手でレースを進めると、直線半ばで先頭に立ち、伸びてきたカランダガンを振り切った。

 前走からコンビを組んでいる戸崎圭太騎手も海外G1初勝利。日本調教馬の勝利は23年イクイノックス以来、2年ぶり6頭目となった。

 他の日本勢はドゥレッツァ(クリストフ・スミヨン騎手)が3着、チェルヴィニア(クリストフ・ルメール騎手)が6着、シンエンペラー(坂井瑠星騎手)が7着だった。

 戸崎圭太騎手(ダノンデサイル=1着)「特別な馬ですね。プレッシャーがあったので。応援ありがとうございました。ベリーベリーハッピー! 乗ってすぐは興奮気味だったが、ゲートに入ってからはすごく落ち着いてくれて、レースの内容もいい内容で走れたと思います。日本ダービーで走りを見ていましたし、同じ条件かなと思って乗っていました。ああいうレースができれば、いい走りができるかなと思っていました。そういう内容で走れたので良かった。メンバーはそろっている意識はありました。その中でも引けは取らない能力はあると信じていましたし、先頭で駆け抜けたのがうれしかったし、デサイルの力を証明できて良かった」

 安田翔伍調教師(ダノンデサイル=1着)「無事にゴールできて、今のところ馬にアクシデントは感じてないです。この後しっかりチェックはしますが、今のところ無事にレースを終えられたことに安心しています。当日の待機馬房や装鞍所では、ちょっと牝馬に対して反応したりとか集中力を欠く面があったんですけど、意識的にイレ込ませて、(パドックで)前の馬と離して寂しがらせて、イレ込ませて集中力を出すようにしたら、馬場に出たときにはジョッキーも集中してたということでした。上手にレースに向かえたと思っています。昨日も今日も戸崎さんと相談したんですけど、他の馬の動きは想定していたものと多少違いはあったんですけど、デサイル自体がこういう競馬をしたいというのは話していた通りのものでした。まずは明日も含めてしっかり馬体の確認をした上で、日本に無事に帰ったときのコンディションを見て様々な選択肢を考えていきたいと思います」

 尾関知人調教師(ドゥレッツァ=3着)「戦前の打ち合わせ通り、イメージ通りの競馬をしてくれた。ゲートも出られましたし、いいポジションから勝ちに行く競馬をしてくれた。最後に後ろの2頭に差されましたが、自分の競馬はできました。悔しいですが、勝った馬と2着馬が強かった。2度目の海外遠征でいい感じで気合も入っていて、パドックからいい雰囲気で競馬に向かえました。体も増えているような感じでしたし、成長している。ジョッキーも勝てると思ったと言ってくれたし、すごくいい馬だと。勝ったのが日本馬ですし、またどこかで対決して勝てるように頑張りたいですね」

 クリストフ・ルメール騎手(チェルヴィニア=6着)「ダノンデサイルの隣で良いポジションでしたが、直線で脚を伸ばすことができませんでした。原因はちょっと分からないです」