◆プロボクシング▽東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・波田大和(TKO5回22秒)同級3位・渡辺卓也●(5日、東京・後楽園ホール) 東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン・波田大和(帝拳)が初防…
◆プロボクシング▽東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・波田大和(TKO5回22秒)同級3位・渡辺卓也●(5日、東京・後楽園ホール)
東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン・波田大和(帝拳)が初防衛に成功した。プロ57戦目となる同級3位・渡辺卓也(DANGAN)の挑戦を受けた波田は、開始から自慢の強打を披露。2回に左ストレートでダウンを奪い、5回に連打でレフェリーストップの快勝。これで17勝のうち16勝がKOというハードパンチをまたも披露してのV1となった。
「いいパンチが入ってチャンスを作ったが、その次が行けなかった。セコンドからも『何でいかない』とげきを飛ばされました」というように毎回、挑戦者に強打をヒットした。そして5回「もういかないとまずい」と赤コーナーからの指示に尻をたたかれる形でラッシュ。結果的には圧巻の勝利となった。
毎試合応援に駆けつける父で大相撲の三役格行司・木村寿之介は巡業のため会場には来れなかったが、この日の朝に電話で「後はやるだけだから」と力のこもった声でエールを送られた。「会場に来れなくて、父が一番緊張していたと思う。勝利の報告ができてうれしい」と目尻を下げた。今年の目標を聞かれた王者は「大きなことを言うと周りに怒られます。でも、ランキングが上がると両親も喜んでくれるので…」と孝行息子は言葉に力を込めた。
戦績は波田が17勝(16KO)2敗、渡辺は41勝(21KO)14敗2分け。