「プロレス・新日本」(5日、両国国技館) IWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ、王者の後藤洋央紀(45)が挑戦者デビッド・フィンレー(32)の猛攻をしのぎ切り、24分21秒、GTR改からの片エビ固めで勝利した。3度目の防衛に成功し、リン…

 「プロレス・新日本」(5日、両国国技館)

 IWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ、王者の後藤洋央紀(45)が挑戦者デビッド・フィンレー(32)の猛攻をしのぎ切り、24分21秒、GTR改からの片エビ固めで勝利した。3度目の防衛に成功し、リングサイドで見守った2人の子供に「一緒に戦ってくれてありがとう。子どもたちよ、これからいろんな逆境が襲いかかるかも知れないけど、生きることだけはあきらめるなよ」と感謝を込めた。続けて、11日の米イリノイ州・シカゴ大会に向けて「戦い相手を見つけた」と、海野翔太(27)を次期挑戦者に指名した。

 海野の名前を挙げると、観客の一部からはブーイングも発生するなど、ファンの間でも賛否が分かれた。それでも、以前のスタイルを一新し、丸刈り&白コスチュームで再起している海野をリング上に呼び込み、「お前にもう迷いはないんだろう?だったら、このベルトを懸けて、米国で新日本の俺と海野の戦いを見せつけてやろうぜ」と提案。海野も後藤の子供に「パパすごいね、かっこいいね」と声を掛けた後、「新日本プロレスの本隊の熱い戦いを全世界の皆さまにお届けしましょう。今ある俺の全てを後藤さんにぶつけて、そのベルトを必ず取ります」と意欲を示した。

 後藤はバックステージで、海野を指名した真意について説明。2月にIWGPを初戴冠してからは、棚橋弘至(48)、永田裕志(56)らベテラン勢と防衛戦を行ってきたが、「王者として、若い世代の壁になることが若い世代のためにもなる」。また、「真の海外戦略として、新日本の生え抜き同士の戦いを米国でする。メインで、日本人同士のストロングスタイル、純・新日本プロレスを見せたい」と力を込めた。